![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/54497050/rectangle_large_type_2_afd7ec52bfa3153905ef300375080e25.jpg?width=800)
なめらかでまろやかなルンバ・コンゴレーズ 〜 ファヤ・テス
(2 min read)
Faya Tess / Sublime Faya
コンゴの歌手ファヤ・テス、2020年の新作『Sublime Faya』がなんとなく気になって、わりとよく聴いているんで、ちょこっとだけ感想を書いておきましょうね。このアルバムも、往年のルンバ・コンゴレーズのサウンドをそのまま再現したものです。
ファヤはタブー・レイ・ロシュローのアフリサやフランコといったコンゴ音楽のビッグ・ネームとも関わってきた存在で、例の『Au Temps des Classics』シリーズをずっと何作もリリースし続けてきていますよね。
それらと同様に、『Sublime Faya』もベテラン・ギタリストのニボマがプロデュースを担当。またアフリサで活躍したカエン・マドカもギター・ソロで参加していますし、ほとんどの作曲を担当しているのは、ニボマの最新作『Kanta Nyboma』でもコラボしているシピ・ウマンデ。
というわけでファヤのこれも往年のルンバ・コンゴレーズそのまんまの味わいで、そのへんが好きなファンならかなり楽しめるはず。個人的には(フランコっぽいような)エレキ・ギター弾きがもっとどんどん前面に出てくれたほうが好みですけど、ファヤのこれではホーン陣が中心になってサウンドの色彩感を担っていると思います。
ファヤのヴォーカルもベテランらしい芳醇でふくよかな味わいで、肩に力が入らない自然体での歌がルンバ・コンゴレーズのまろやかさをいっそうきわだたせています。伴奏といい歌といい、どこといって変わるところのない音楽ですけど、こういったなめらかでまろやかなルンバ・コンゴレーズをSpotifyでいつでも楽しめるのはうれしいことなんです。
(written 2021.3.2)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?