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チルでまろやかなジャジー・ロー・ファイ 〜 edbl

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edbl & friends / JPRK

南ロンドンのプロデューサー、edblことエド・ブラックの新作『JPRK』(2023)が出ました。これもいはゆるロー・ファイなんですが、といっても100%コンピューター・サウンドじゃなく、ジャズな生楽器演奏がわりと乗せられているのが特徴。

おかげでロー・ファイ最大の特徴である心地よいダラダラくつろぎ感にくわえ、軽い緊張が生まれているのがいいですね。いかにもなコンピューター打ち込みでつくりました感は、実をいえばあんがい好きだったりするんですがこの分野にかぎれば、でもこのアルバムはすこし演奏音楽寄りのネオ・ソウルっぽい感触。

アルバム題のJPRKというのはエドの友人プロデューサー/鍵盤奏者の名前らしく、じっさい本作でも全面フィーチャーされています。そのキーボード+ギターとベースは演奏で、ビートはサンプリング&プログラミング、そして両者がミックスされているっていうわけ。

数曲でフィーチャーされているトランペットはジャクスン・マソッド。これもサウス・ロンドン人脈でしょうか、オーセンティックなジャズの語法をも咀嚼していることが感じられるプレイぶりで、チルでメロウなデジタル・ビートに色彩を添えています。

全体的にヨレてもたったデジタル・ビート感が心地いい音楽で(ロー・ファイはぜんぶそうだけど)、しかし決してただそこに流れているBGMというだけでない適度に張りつめた音楽性も感じられるエドの本作、まろやかなくつろぎフィールが支配する都会的でスタイリッシュな夜の雰囲気に満たされています。

(written 2023.4.25)

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