しんどいとき助けになる音楽(59)〜 ソニー・ロリンズ『サクソフォン・コロッサス』
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Sonny Rollins / Saxophone Colossus
しんどいときには聴き慣れた定番の超名作がいいってことで選び出したのがソニー・ロリンズの『サクソフォン・コロッサス』(1957)。こんなのいまさら言うことないんですけど、心身の状態が悪いときにはこういうのが慰めになるんですよね。
朗々と吹くロリンズもいいし、ピアノのトミー・フラナガンのリリカルさも聴きやすくてステキ。そしてなんたってこのアルバムではマックス・ローチのドラミングですね、目立ってすばらしいのは。ある意味主役級です。
カリビアンなリズムが楽しいA1「セント・トーマス」とロリンズのインプロヴィゼイションがみごとなB1「モリタート」が作品の軸になっているのは間違いありませんが、個人的にあんがい好きなのがB2のブルーズ「ブルー 7」。
ブルーズのコード進行を理解するようになる時期までは、これ聴いてもブルーズだってことに気づいていなかったですからね。ブルージーな味がまったくないですから。ただひとりそれを表現しているのがトミー・フラナガンのソロとバッキング。そしてここでもやはりローチがかなりいいです。
(written 2023.12.2)
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