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唯一無二のモダン・ヴィンテージ・ソウル 〜 メイヤー・ホーソーン

(2 min read)

Mayer Hawthorne / Rare Changes

現行ソウル・シーンの最高峰とまで言われるらしいメイヤー・ホーソーン。最新作『レア・チェインジズ』(2020)がリリースされていますね。ぼくがこれを知ったのは2021年に入ってからのことでした。メイヤーはジェイク・ワンとのユニット、タキシードでも顔役として活躍する人物です。

このアルバムは2019年から20年にかけてデジタル・リリースしてきたシングル曲八つに、もう一個「イントロ」を付加したというもので、21年になってCDでも発売されたので一部で話題になっていて、ぼくもそれでようやく気がついたというわけです。だから全曲初耳ですね。

そんな『レア・チェインジズ』でも、モダン・ヴィンテージ・ソウルとでもいうようなメイヤーの持ち味はまったく変わらず。クラシック・ソウルを基調に、AOR、ディスコなどさまざまなエッセンスをちりばめたヴィンテージ・サウンド。スムースで軽やかなビート、特筆すべき唯一無二のメロディ・センスで、スウィートな歌声とともに現行シーン最高のモダン・ヴィンテージ・ソウルを聴かせてくれています。

オリジナル新作というわけじゃないし、アルバム全体でもわずか26分間という尺ですけれども、それでもなかなか楽しめる好作品に仕上がっているんじゃないですかね。こういったヴィンテージ・ソウルのファンはまだまだたくさんいると思いますし、21世紀でもヒップ・ホップ系のR&Bだけじゃないぞというあたりを見せつけてくれる実力作で、ぼくは気に入ってときどき聴いています。

(written 2021.4.20)

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