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ぼくの失敗談(其の一)〜 クラプトンのアーミング(えっ?)篇

(3 min read)

ただの昔話です。

1995年にパソコン買ってネットをはじめて以後現在までが音楽について毎日たくさんおしゃべりするようになった時代ですが、あのころもいまもたくさんの失敗をおかし、ウソ、でたらめ、いいかげんを言い続けているぼく。たんなる無知、勘違いが原因です。

古いことは時間が経過して周囲はひょっとして忘れ、張本人のぼくのなかでも笑い話、スウィートなメモリーへと蒸化されてきているので、憶えているものは思い出としてときおりつづっておきたいと思います。過去をふりかえってなつかしむ、そういう歳です。

なかでも最大のものの一つが1995〜98年ごろのどこかの時期にあった失敗談で、エリック・クラプトンは自身のストラトキャスターでアーミングをすることもある、と発言した件。ネット会議室中が大騒ぎになりましたよねえ、そりゃあ(苦笑)。

ご存知ないかたのために事実から先に言えば、クラプトンはまったくアームなど使いません。そもそも愛用のストラトからアームを取り外しちゃっているギターリストですから。真似して(フェンダー・ジャパンの)ストラトをお茶の水で買ったぼくだって同じようにしていたというのに。

あのときは、だからなにを血迷ったのでしょう。CDでクラプトンのどれかを聴いていて、あっここはにょ〜んとスムースに音程が下がっているじゃないか、アーミングだろうと思ったんでしょうか。上がるほうだったらお得意のチョーキングだねと判断したでしょうけど、下がりましたから、っていうのがでも聴き間違いだったのかも。

とにかくクラプトンがアームを使うとみんなの前で発言したことで、もちろん一斉にツッコまれました。ロック・ギターにくわしいにもかかわらずなにも言わなかった仲間もいて、そりゃあれですね、こいつなにも知らんのだなとあきれたということでしょう。「おまえなに言ってんだ!」というような強い語調のかたもいませんでした。

みんな物腰やわらかく、ニコニコ笑いながらおだやかにといった表情でそれとなく遠まわしにほのめかすといった程度の指摘で、紳士だったなぁ。ギターリストが多かったんですけどね、あのNifty-Serveのロック・クラシックス会議室(FROCKL〕には。過去にバンド経験があるとか、いまでも友人とのセッションでときおり弾いているといったアマチュア・ギターリストが。

90年代のパソコン通信ってそんなのどかな雰囲気に満たされていて、それでもぼくが入るずっと前からやっていたるーべん(佐野ひろし)さんに言わせれば「むかしはのどかでよかった」ということになるんだそうで、ぼくだけひとりムキになって殺気立っていたのかもしれませんね。当時のだれとも交流がなくなりました。みんな元気かなあ。

(written 2022.8.30)

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