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なんと!これがぼくのザディコ初体験 〜 コーリー・レデット

(3 min read)

Corey Ledet / Corey Ledet Zydeco

bunboniさんに教えてもらいました。

意外に思われるかもですが、なんとなんと!いまのいままでザディコという音楽をまぁ〜ったく聴いたことがなかったぼく。おかしいですよねえ。でも事実です。べつに食わず嫌いしていたとかいうのでもなく、なんとなく手が伸びなかっただけで、そのまま数十年も放置したままでした。愛読している小出斉さんの『ブルース・ガイドブック』にも章があるくらいなのにねえ。

bunboniさんの上記記事を読み、じゃあこれがいい機会かもしれないから、ちょっくらどんなもんかな?とコーリー・レデットの『コーリー・レデット・ザディコ』(2021)を聴いてみたら、これが楽しいのなんのって!もうすっかり降参しちゃいました。こんなことなら、ザディコ、もっと早く聴いておけばよかった。なんか人生だいぶ損しちゃったなあ。

ともあれコーリー・レデットの『コーリー・レデット・ザディコ』、ほんとうにザディコ入門者にもわかりやすく楽しめる一作で、こりゃあいいですねえ。必要最小限のシンプルな編成で、なんでもルーツ還りしたらしいザディコ本来の姿が聴けるんだそうで、そうか、こういうのがザディコなんですね。

アルバムで、なかでも特にお気に入りとなったのが4曲目の「ペル・モ」と6「フリップ・フロップ・アンド・フライ」。どっちもカヴァーで、しかもブルーズ楽曲ですよね。それで気に入ったのかなあ。「ペル・モ」ではザクザク刻むアコーディオンの歯切れよい感触が快感ですし、「フリップ・フロップ・アンド・フライ」では圧倒的な疾走感にノック・アウトされるカッコよさ。

このコーリー・レデットという人物が何者なのか、bunboniさんの記事で読める内容以上のことは知りませんが、音楽一家で、曽祖父も祖父も音楽家だった模様。家族にも伝わるルイジアナの伝統を継承して、それを後世に伝えていこうという姿勢で制作されたのが今回の新作アルバムだそうで、まさにザディコの楽しさを、それまでちっとも触れてこなかったぼくにもわかりやすく聴かせてくれていることは間違いありません。

(written 2021.5.17)

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