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しんどいとき助けになる音楽(47)〜 チェンチェン・ルー

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Chien Chien Lu / The Path

台湾人で在NYCのジャズ・ヴァイブラフォン奏者、チェンチェン・ルー。最新作がついこないだ出たばかりですが、それは聴き込んでからそのうち書くとして(もう書いてアップもした、11/20記)、やっぱり体調が悪いときによく聴いているのはデビュー・アルバムの『The Path』(2020)です。

このヴァイブを台湾人が叩いているとは思えないくらいのUSアメリカン・ブラック・ジャズになっていて、ファンキーでソウルフル。ロイ・エアーズもかくありきといったソウル・ジャズまっしぐらですから、2020年代の音楽性としては必ずしもコンテンポラリーとはいえないですけどね。

でもぼくはこんなグルーヴィなソウル・ジャズがたまらなく大好き。聴けば気持ちいいんだもんね。リズム・セクションもカッコいいし、それになんたって左右に握った二本でがんがん叩くチェンチェンのマレットさばきが完璧なる肉体派で、あたまに浮かんだフレーズをそのまま直で腕に伝達していて、もう大好き。

マイルズ・デイヴィスの「ブルー・イン・グリーン」ではどこまでもメロウに攻めるR&B解釈になっているのも最高だし、出会って以来このアルバムはいまのぼくの人生に必要不可欠なものとなりました。

(written 2023.10.15)

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