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しんどいとき助けになる音楽(40)〜 ヤマンドゥ・コスタ&グート・ヴィルチ

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Yamandu Costa, Guto Wirtti / Caballeros

ナット・キング・コールのラテン歌曲集で思い出し、やはり同じ(主に)スペイン語圏のラテン・ナンバーを、こっちはギターとベースでインスト演奏したヤマンドゥ・コスタ&グート・ヴィルチの『Caballeros』(2021)を聴きかえしていました。

ヤマンドゥが七弦ギターでグートがギター型のアクースティック・ベースなんですが、このデュオは以前から評判が高くって、ぼくも大好きです。『Caballeros』では1トラック目のメドレーからデリケートさがきわだっていて、大人のエロスを感じる内容。

まるでセックスのときのようにゆっくりやさしく相手を愛撫していくかのような、そんな繊細なタッチが聴けて、それは2曲目以後もずっとラストまで同じです。ハーモニクスも織り交ぜながらのヤマンドゥの出す音の強弱、緩急が実にみごとで、微細部にまで心配りが行き届いているなぁっていう、そんな印象です。

これだけきれいなラテン・アクースティック・インストって、なかなかないんじゃないですかね。なお3曲目はブラジルの曲です。本作、残念ながらフィジカルがないので、ぼくの目の届く範囲では話題にしているかたがかなり少ないのがなんとも。

(written 2023.9.30)

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