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ビートだけまとめて聴きたい

(6 min read)

とにかくビートが好きなぼく。ラップとかのしゃべり系ヴォーカルがイマイチに感じるので、それをフロントに置いてある音楽はそんなに聴きません。(ヒップ・ホップ系の)ビートだけまとめてどど〜っと聴きたいっていう、そうしている時間はリラックスできて心地いいっていう、そういう人間なんですね。そういったぼくにピッタリな音楽がこの世にはあります。同好の士が多いってことなんでしょうか。

それはジャジー・ヒップ・ホップとかローファイ・ヒップ・ホップ、チルホップとちまたで言われているジャンルです。要するにヴォーカルを抜いたインストルメンタルなヒップ・ホップ・ビート・ミュージックってことなんですけど、ぼく的にはビートだけでもいいぞって思います。でもそこに(サンプリングしてわざとロー・ファイにした)ジャズ・サウンドなどが混じっていればさらに極上の心地よさなんですね。

それでもローファイ・ヒップ・ホップ(チルホップ )ばかり続けてだとだんだんアレなんで、というのもこの種の音楽はレイドバックしていることが決定打なんですね。そんな気だるいフィーリングのビートは、心地いいですけどそればっかりじゃなあって思いませんか。すくなくともぼくはだんだん別なものが聴きたくなってきます。ビートはヒップ・ホップ系で、しかも快活でグルーヴィなやつも混じっていればいい、ビートだけでもいいけど、なにか上物を載せてあるともっといいっていう。

それでさがして最近ぼくがかなりよく聴いているプレイリストが "Groovy Beats | instrumental hip hop, soul, funk & bossa nova” ってやつ。今日いちばん上でリンクしたのがこれです。これのなかにもかなりチルホップがありますが、そうじゃないものだって多いですよね。快活なグルーヴだってたくさんあって、聴いていて、というか流していて心地いいです。それとリラックスできるものとがバランスよく混ざっているんで、ぼくにとっては、楽しく陽気にグルーヴしているものとチルホップ系のゆったりグルーヴと、ぜんぶがいい塩梅で出てきてくれないと、同じようなものばっかりではだんだんつまらなくなってくるんですね。

そもそも長時間のプレイリストで聴くっていうのが対峙するように真剣に耳に入れるという行為じゃない証拠で、部屋の BGM としてながら聴きっていうかダラダラ流しなんですけど、そうじゃなくてもこういったヒップ・ホップ系の(コンピューターでつくった)ビート・ミュージックってリラクシング効果が強いと思いませんか。だから聴いてなんとなくくつろいだり、なにか仕事をしたり勉強したりする際のバックグラウンド・ミュージックとしては最適です。

実際、チルホップ系のプレイリストでは "to study/relax to" と付記されてあることが多いです。チルホップ系でなくともこんなビートはそういうのに向いているなと思うんですね。今日リンクを貼った『グルーヴィ・ビーツ』のプレイリストでも、やっぱりぼくはなにかしながら、集中するでもなくこの音楽を耳に入れ、心地いい気分にひたっているということが多いですね。そう、ヒップ・ホップ・ビートって、リラクゼイションが最大の効用、特長ですよね。

あ、そうそう、以前書いたジャジナフ(Jazzinuf)の『コーヒー&シガレッツ』。

これを見つけたのもこのプレイリスト『グルーヴィ・ビーツ』でのことだったんですよ。ジャジナフは典型的なローファイ・ヒップ・ホップ、チルホップ系の音楽家だと思いますが、そもそもこのジャンルに気づいたのが、ぼくのばあいこのプレイリスト『グルーヴィ・ビーツ』でのことでしたから。なにかビート・ミュージックを浴びるようにどば〜っと聴きたいぞ、という気分のときに Spotify で検索してたどりついたわけです。"beats" とか "hip hip beats" "instrumental hip hop" とか、そんなキー・ワードでさがしたと思います。

だからみなさんも同様になされば楽しいプレイリストがやっぱり見つかるはずと思うんですね。ぼくはぼくでいままでに見つけてあるビート系、それもたいていはチルホップ系かな、の音楽プレイリストをいくつかご紹介だけしておきますね。

(1)『Jazzy HipHop & Smooth Beats』

ローファイ・ヒップ・ホップが台頭する前にジャジー ・ヒップホップのブームがあったようです。いまでは下火の分野かもですけど、それでも聴けば心地いいです。

(2)『lofi hip hop beats - music to study/relax to (lo-fi chill hop)』

このプレイリストを作成しているチルホップ・ミュージックさんは、ここ数年のローファイ・ヒップ・ホップ〜チルホップ界における主要人物の一人みたいです。あらいぐまを使ったこのカヴァー・イラストがトレードマークで、ほかにもたくさんありますのでさがしてみてください。

(3)『Chill Hip Hop Beats』

これもチルホップのプレイリスト。心地いいレイドバック感がありますし、説明文でやはり "to relax/study to" とあります。勉強などに集中したいひと向け BGM or ちょっとしたリラックス・ブレイクがほしいというひと向けっていう、そんな音楽です。

(written 2020.2.6)

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