レイヴェイの官能 〜 新曲「A Night to Remember」
(2 min read)
beabadoobee, Laufey / A Night to Remember
レイヴェイ関係で以前も言いましたけど、新曲一つ出るたびに話題にしていたらキリないですよね。でもホント、今度の「A Night to Remember」(2023)はとってもチャーミングで、大好きなんです。キリがないけど書いておきたい、それほどレイヴェイが心底好きだというファン心理もまた、わかっていただけるものじゃないかと。
「A Night to Remember」はロンドンの歌手、ビーバドゥービー(ってだれ?)とのデュオで、じっさい二人の声が聴こえます。ビーバドゥービーの若くて細く高音寄りのかわいいさえずり声と比べたら、レイヴェイはより丸く太く中低音寄りのスモーキーな声質なんで、聴き分けは容易。
曲も二名の共作となっています。それがまたこれほどいい曲があるのだろうかと思うほど魅力的。軽いボッサ・ポップスなんですけど、曲題でも推察できるようにアダルトなセクシーさがただよっていて、いやぁいいなあ。
その官能は、ちょうどリオン・ラッセルが書きカレン・カーペンターが歌った「ディス・マスカレード」「スーパースター」あたりを想起させるもの。特に前者ですね、リズムのスタイルといい曲調といい、これを真似して書かれた新曲じゃないのか?と思えるほどソックリ。
こういうセクシーな曲が大好きなんですよね。ビーバドゥービーのほうはともかく、レイヴェイの低くたなびく暗めのアダルト・アルト・ヴォイスはセクシー&ムーディな曲想にとてもよく似合っています。
(written 2023.10.23)