ダメだと思ってもあきらめずに、アイデアのメモを持ち続け、書くこと

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昨日書いた「仮想の愛」もそうで、ぼくが書くものなかには、そのアイデアの端緒を思いついてメモしてから、こんなくだらないもの…、と思っていったん捨ておいて、その後一年、二年と経ち、またなにかをきっかけにふくらんで、最終的にまとまった文章にできたというものがわりとあります。だから一度これはダメだと思ってもデリートせずに、メモをずっと残して持ち続けているんですね。ふだんから頭の片隅にもおいています。

あきらめない、維持し続けるということはぼくのばあいけっこう大切なことのように思えているんですね。思いついてそのまま書けるというばあいも多いですけど、ふだんどんどん音楽を聴いては浮かんだアイデアをテキスト・ファイルとしてメモしておけば、そのメモがたまれば、随時ピック・アップして書いていけばいい、完成品になるのが遅れても、という考えです。

言いかたをかえればゆっくりやる、じっくり取り組むっていうことですかね。年月が経ってそのメモが発酵したり円熟したり、しなくても、もっと時間が過ぎてのなにかのきっかけでポンとはじけることがときどきあるというのが事実です。仕事なんかでもそうかもしれませんが、趣味である音楽文章書きについても言えることなんです。

文章を書いて食べているプロのみなさんがどうなさっているのかは知りません。でもうまく書こう、本格的なものを書こう、はやく書こうという考えを最近は捨てつつあります。実際にキーボードを叩いている時間は短くても、総保存期間が長いばあいもあります。思いついてすぐ書きはじめ、勢いであっけなく完成しちゃうことだってときどきありますが、そんなときはもちろんスッキリ爽快気分ですが、いまはすぐ書くものとメモを保存して時間が経ってからなにかのきっかけでふくらむものと、半々くらいですかね。

それで、そんな文章管理に使っているのは Bear というノート・アプリで、恥ずかしいんですけどその画面をキャプチャーして今日いちばん上にその写真のはしっこのほうを載せました。これを書こうとか、この新作、旧作はいいぞとりあげようと思ったら、まずこのアプリにどんどんメモします。明日アップロード予定のもの、完成したもの、準備中のものと三つの欄が一個のノートのなかにあります。書くのに使っているテキスト・エディタは Jedit Ω です。

Bear で準備中の欄を見て、次なに聴いてなにを書くか考えて、書いて完成したら上の完成済み欄にドラッグ&ドロップで上げています。完成済みの文章のなかから明日はなにをブログにアップするかは前日に決めていますが(書いた順ではない)、次になににとりくむかは準備中の欄をながめてぼんやり考えているんですね。そのぼんやりメモのなかには、古いというかかなり前にメモしたものが混じっているわけですよ。

一度「こんなもの」と思ってもすぐには放棄せず、あきらめずそのアイデアというかメモは残し続けておく、完全には忘れ去らずに頭の隅っこにおいておけば、ふとしたことで、ぜんぜん関係なさそうなことを考えたり聴いたりしているときのそのきっかけで刺激されて、そのメモがふくらんでまとまった文章が完成できるということがなんどもあります、いままでも、たぶんこれからも。

ぼくみたいなシロウトのこんなアドバイスなんて、ブログでもなんでも文章をどんどん書こう、現に書いているがときどき悩んでいるといったみなさんの参考になんかならないなとは思いますが、それでも四年半以上一日も休まずにブログを更新し続けられていますし、そんなにひどすぎない文章にはなっているんじゃないかという、おぼろな自負も持っていますので、こんなこともありますよという、これもメモを仕上げました。

(written 2020.1.26)

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