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1皿目:ダルバートの「聖地」@ラトバレ 新大久保
2022年6月4日の出来事
今(2023年4月)からもう10月近く前のことになる、これが私とのダルバートとの初めての出会いだった。
お店は新大久保にある「ラトバレ」というネパール料理レストラン。ググって高評価のお店をピックアップ、最初のお店でハズレを引きたくない貧乏性が悲しい。
新大久保は神頼みの町
新大久保は,自分にとって未知の町というわけではなかった。
以前、某国家資格の受験で四苦八苦していた時期、二進も三進もいかない受験生がすがるのが「神頼み」。。
藁をもすがる思いで、ネットでググり「ご利益がある」神様におすがりしたのが新大久保駅近くの皆中稲荷稲荷神社。
「皆中」の文字通り「よくあたる」「みなあたる」というだけあって、宝くじ当選のような生々しい現世利益にとどまらず、コンサートのチケット当選祈願、合格祈願の受験生といった様々な願いを持った老若男女がひっきりなしに訪れるパワースポット、知る人ぞ知る小さな神社である。
ダルバート初体験の当日、ダルバートとの良き出会いを念じて皆中稲荷神社へ参拝。「よくあたる」だけにダルバートとの出会いも「あたり」であるように願いを込めて。
いざ、入店
午前11時開店を見計らってお店に行こうとするが、場所がよくわからない。スマホのGoogleMAP頼ってようやくたどり着いが、お店は地下にある。
![](https://assets.st-note.com/img/1682244187397-dW2Ns9qVhg.png)
今思えば何のことはない。ネパール料理店は賃料が高い路面でなく、地下やビル6階など立地条件が悪い場所に出店している店が多いのだ。しかし、なにしろネパール料理初体験であり、想像以上に敷居が高く感じる。
近くの「福しん(埼玉・東京北部ローカル中華チェーン、私は大好き)でいいかな・・・」と弱気の虫が疼くが、意を決して入店。
早い時間もあってか、私のほかにお客さんはいない。「こちらへどうぞと」2人掛けのテーブルへ。
入店して気づいたのがお店の清潔さ。ネパール料理店は清掃、手洗いなど含めキッチリしたお店が多いが、ラトバレも手入れが行き届いていると思う。
ランチメニューを見るが、とても安い。ランチ1,000円越えでも驚かない昨今、500円台は驚きだ。カレーを選べるBセットの、チキンカレーをオーダーする。
![](https://assets.st-note.com/img/1682246074404-6HkOa9WwRh.png?width=800)
店内は、、TVでネパール?インド??のMV(延々踊っているやつ)がエンドレスで流れているが、ほかにお客さんがいないせいか騒がしくなく落ち着いた雰囲気。
いざ、実食
しばらくして、ダルバートBセット到着。YouTubeのマスカラ櫻田さんの動画で予習したように、まずはダル(豆スープ)をスプーンでよそってご飯にかけて一口。
![](https://assets.st-note.com/img/1682246580408-CUwxH3INZi.png?width=800)
一口目の印象は「う~~ん、、、、味薄い???」
これは全面的に私が悪い。ラトバレさんに全く非はない。というのは、私はいわゆるスープカレーのようなスパイシーなガツンとインパクトのあるのを想像していたから。ダルバートがそんなものでないのは後になって知ることになるのだが。
とはいえ、カレーはとても美味しく、付け合わせのアチャール、特にトマトのアチャール(赤いドロッとした)は旨辛く、ご飯ととても相性が良かった。
ご飯の量が多く完食できるか自信はなかったが思いのほかあっさり間食できた。お代わりを勧められたが胃袋に余裕はなく丁重にお断り。
ファーストインプレッションは・・・
私の世代(私は1970年生まれです)は、いわゆるエスニック料理イコール「辛い」「スパイシー」といった印象を持っている人が多いと思う、私もそのひとり。うまく伝えられないが、日常とは違うなにか「ハレ」の意識で食事をするような感覚。
今回も、そんな非日常をもとめてラトバレを訪問したのだが、後になって思えば「ダルバートはそんなものじゃないですよ」とやんわり諭されたような感じだったのではないか。ダルバートという日常食に非日常を求めた私の全面敗北だ。
「聖地」ここにあり
2022年6月、ラトバレから私のダルバート体験はスタートした。まだまだ新規開拓は少なく、ダルバートを語れるだけの経験や知識もないが、味、接客、値段、お店の雰囲気など、ラトバレを基準に他店を評価している自分に気づくことがある。
新大久保は「みなあたる」「よくあたる」神社があり、癒しや活力を与えられる聖地でもある。
私にとって、新大久保、ラトバレは私の知らない扉を開いてくれたまさに「あたり」であったのだろう。
今も、新規開拓に気乗りしないがダルバートを食べたい日はラトバレに行く。そこは何よりも私にとってダルバートの「聖地」であり、原点であるからだ。
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