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差別疑似体験のススメ

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森会長の女性蔑視の発言で、様々な方が声を上げている。
私も、この発言は、曖昧にスルーしてはいけない問題だと思っています。

男女平等

このことを考えるときに、私は大きな壁にぶち当たります。
それは、「自分が男である」ということです。
男性のことはわかるのですが、では、女性のことがわかっているか というと、
答えは、「わからない」となります。

差別 を 「足を踏む側と踏まれる側」に例え、
「足を踏まれている痛みは、踏んでいる側にはわからない」
と言われるが、それでいうと、私は踏む側であり、踏まれる痛みを真に理解することはできない。

けれど、できるだけ理解したいという気持ちはある。

そこで考えたのが、疑似体験。
男女という線引きを、ほか線引きに置き換えてみる。
私の中で、一番効果があったのが「○○県民」(自分の出身地)という線引き。
私は、宮崎県民なので、「女性」を「宮崎県民」に置き換えてみる方法です。

森氏発言
「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」は、
「宮崎県民がたくさん入っている理事会は時間がかかる」
と置き換えてみる。
すると、この発言の何が問題なのかが見えてくる。

まずは、すごく悲しい気持ちになる。
なぜ、宮崎県民を指して、公式にこんな発言をするのか。
そして、怒りも感じる。
オリンピックの会長がこんな発言をしてもいいのか。
苛立ちも湧いてくる。
このような発言が、なぜ問題視されないのか。

踏まれる側の疑似体験。
これは、いろんなところで使える。

2018年、東京医科大が、女性が合格しにくいように入学試験の操作していたことが問題になったが、これを置き換えると、
「宮崎県民が合格しにくいように入学試験を操作した」となり、ことの深刻さを改めて感じる。
他にも、日本の女性議員の割合は、10%程度らしいが、これも、「宮崎県の議席は、ほかの10分の1しかない 」となれば、かなり焦る。
「宮崎県民は、賃金が低くなる」「宮崎県民は雇わない」「宮崎県民のくせに態度がでかい」「わきまえない宮崎県民」 などなど、、

あー、なんと生きづらいことか。

胸が痛くなる。

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