二丁目とママと延長料金
昔たまに行っていた新宿のゲイバーに3年ぶりに連絡して行った。ママは56歳になっていた。
でも、ぼくのことを覚えてくれていた。そして変わらず優しかったし、変わらずいつの間にか酒を足すのが巧かった。
「相変わらず余計な苦労してるわね」と誰が言われても「そうなんだよ、わかる?」と心がほぐれ、時間を忘れてしまうような会話のお陰で珍しく酒が進み、気づくと朝になっていた。
連休のせいでホテルが空いていなかったので、五反田のラブホテルに一人で泊まったが、ママが一人で来ていた客に「お金はあるときでいいよ」とタダで飲ませていたことを思い出し、余計な苦労をしてるのはママ自身だなとプシューと気が抜けて熟睡したら寝すぎて、一人で泊まっているのに、ラブホで延長料金取られた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?