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Mさん一家の皆さんとのえほんづくり

お盆明けみなさまこんにちは。前記事、前々記事に引き続き
たいせつなひとにささげるえほんづくり」について紹介します。

今回は、2年前にえほん制作の協力依頼をいただいたMさんとの作品。
さかのぼるかたちではあるのですがご感想をお願いし、
この盆の、送り火を済ませたという晩に文章を頂きました。ご覧ください!

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↑ 完成作品の表紙は、Mさんが大好きで子どもたちを見守り続けた木の写真 ↑

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Q.どのようなきっかけでえほん制作をしようと思い、依頼しましたか?
A.
6歳になる息子が引っ越しの関係で大切なお友達とお別れすることになりました。仲間と共に過ごしてきた日々を絵本で綴りプレゼンとしようと思い依頼しました。
息子の通っていた森のようちえんは自然の中で保育を行なっていました。巡る季節の中で築いてきた思い出や友達との絆を親子で思い返すことのできる絵本、そしてまだ字の読めない幼いお友達にも読み聞かせという形でこの思い出を共有できたらと思い絵本のプレゼントを思いつきました。

Q.制作はどのような点が大変でしたか?
A.
短期間での企画、製作でしたが、イメージを伝えるとすぐにストーリーをまとめてくれ、私たちの思いや気持ちを広げてくれました。
細かな修正を重ねながら、ひとつの絵本を作り上げる作業は家族みんなのかけがえのない時間となりました。

Q.完成してみて、いかがでしたか?
A.
世界にひとつだけの素敵な絵本ができました。
ようちえん最後の登園日にお世話になった方、共に過ごした仲間たちに
この絵本をプレゼントしました。あれから月日は流れ、息子は8歳になりましたが今でもこの本を親子で楽しんで読んでいます。
そしてプレゼントした友達からも「子どもとずっと読んでいるよ!」とか、
「ようちえんに行きたくない!」っていう日にこの本を読むと「やっぱり行く!」っと気持ちが変化したなど色々と嬉しい言葉を聞きました。
絵本のもつ不思議な力を感じています。
絵本を造って本当に良かったと思っています。
ありがとうございました。
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Mさんありがとうございました!
ご感想にあるように、Mさんとの出逢いは「森のようちえん」。
わたしはスタッフとして関わりはじめたばかりでした。

お子さんTくんの年長1学期終業を待ってのお引っ越し&卒園。
ネットサービスを利用したフォトブックのかたちでえほんを仕上げ、みんなに配りたいというプランをお持ちだったMさん一家。

雨の日も風の日もレインコートを着て外遊びをするその実感は、
体験してみるまで本当には分からなかった、いのち響かせる時のつみ重ね。
ほんの少しだけ共有できたその感覚と、
Mさんご家族の想いとTくんの澄んだ瞳に突き動かされて、
ふしぎなほどにスルスルと物語を紡いでいくことができました。
それはTくんたちが、森でそれだけの濃厚な時間を過ごしていたからであって、何よりその生き生きとした様子が損なわれないように文字化していくことを一番にこころがけました。
こどもたちが、これを読んだときに、ありありと呼吸を思い出せるように。
Mさんから受け取った愛情あふれる願いを、優しく語り伝えられるように。

また、表紙にもなりMさんが大好きなのだと話してくれた
「木」を語り手として立てたことで、自然とその両輪をもって描けました。
木は、子どもたちの時間を共有している森の住人である存在で、
木は、子どもたちを見守る親のようなまなざしを持ちうる存在。

先ほど、雨の日も風の日も、と書きましたが、
そんなどんな日でも、森へ子どもたちを送り届けるため、
お弁当を作り、自転車をこいだのは親御さんたち。

Mさんが森によせる想い、森から受け取る想いというのも、
静かにしっかりと作品を支えてくれているように感じます。

ようちえん生活をおさめた記録写真や、Mさんが撮りためた写真、
そして色彩感覚の豊かなTくんの絵画がふんだんにちりばめたえほんです。

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本サービスでは、無印良品の書き込める台紙フリーアルバムの使用を想定していますが、ご要望に応じます。
ちなみにMさんがご活用になったのはしまうまプリントさんのフォトブックでした。
※フォトブックでのお仕立ての場合、別途費用が発生いたします。
※入稿作業をご依頼いただく場合はご相談ください。

わたしの創作活動をサポートしてくださる方がありましたらぜひよろしくおねがいいたします。励みとし、精進します。