11月28日
12時
会場に入った、何もない。全てなくしたのは自分なので当たり前だ。
地面はとても硬く、寝てはみたが到底寝れそうにない。気温が氷点下近くまで下がる深夜ともなれば尚更寝れないだろう。安眠までの道は長い。
13時ごろ
唐揚げ弁当とハンバーグ弁当とほうれん草のソテーと味噌汁、それとお茶2本、水2本、クー1本が届いた。
とりあえず今日明日は生きていけそうだ、本当によかった。
とりあえず味噌汁だけ飲んだ、暖かさが身にしみる。
残りは後で食べよう、なにせ明日のご飯はないかもしれない。そして床は、相変わらず冷たく硬い。
14時半ごろ
友達2人が来てくれた。なんとヨガマットと枕を持って。なんて事だ、ありがたすぎる。
ふわふわのパジャマとストゼロも置いて行ってくれた。
メンヘラの標準装備を整えた訳だ。
物資を置くと、温泉に行ってしまった。
僕も温泉に行きたい。
それからというもの、なぜこんなことを初めてしまったんだろう。15日とか正気じゃねえな。あー寒い。ヨガマットでも硬い。そして冷たい。腰が痛い。コンビニ行きたい。
そんな思いが巡り、正直本気で帰りたくなったのは内緒の話。
16時半ごろ
友達2人が温泉帰りに寄ってくれた。そしてトイレットペーパーをくれたのだ。
この時ばかりは神に祈った、アーメン。
日が暮れて、寒さが一段と増した。
お腹が空いたので、ハンバーグ弁当とほうれん草を食べた。
冷えた白米が沁みる。食事の大切さを痛感する。
ミロのヴィーナスとポケットWiFiを、近所の人が届けてくれた。
しばらくしてから、寒さを紛らわすためにランニングや友達からもらった腹筋ローラーを使って体を動かした。
体を動かすと一時的に暖かくなり眠くなるのだが、すぐに寒さで目が冴える。
寒さと寂しさを紛らわすために、正拳突き1000回回を行う。
そんなことを繰り返しながら、配信を続け、気がつけば日付が変わっていた。
前途多難、不安、帰りたい。
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