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JAEJOONG「FLOWER GARDEN」より『I am U』『Glorious Day』ヴォーカルレビュー

今日発売されたジェジュンの韓国での4枚目のオリジナルアルバム『FLOWER  GARDEN」の収録曲のうち、先行で配信された『I am U』とMVが公開され、さらにBand LIVE Concert[it's Live]が配信された『Glorious Day』の2曲についてのボーカルレビューを先に公開します。
『Glorious Day』に関しては、MVとBand LIVE Concertでは使われている歌声が若干異なりますので、その点についても聴き比べて書いています。

残りの楽曲については、明日以降になります。
『I am U』の冒頭部分だけ無料公開します。
(ボーカルレビューは専門記事なので、評論文体になっています。)


『I am U』

この曲に使われている歌声は、非常に優しくソフトな音色になっている。
また、色彩的には、全体的に艶っぽい。綺麗に鼻腔に響きが当たっている状態で、一昨年以来、彼を悩ましてきた副鼻腔炎の影響がほとんど消えていることを感じさせる。副鼻腔炎というのは一旦罹患すると完治は難しいものであることから、きちんと彼が管理できているということを窺わせるものでもある。
中音域にメロディーラインが集まっているのもあって、彼の特徴である艶っぽいハイトーンボイスが披露されている。また、もう一つの特徴である高音部のハスキーさは、サビの部分にやや表れているが、全体的にはそれほど気にならない。

優しい音色で始まる冒頭の部分は、歌に対する愛情、彼自身が満たされている心情がよく表されている。
歌詞の内容にもあるように、この20年間、デビューの頃からの出来事がこの楽曲を歌う彼の脳裏にも、また聴く側の脳裏にも、曲目のタイトルと共に蘇り、それぞれの記憶が彼の歌声と共に走馬灯のように浮かび上がってくる。

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