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型の練習は、意識と無意識を切り離し、心を開放するため

野球の素振りや、柔道の型の練習などがありますが、何のためにやるかの話になります。技術的な話より、精神的寄りの話になります。

異常な精神状態

例えば、
・初めて知らない人との練習試合
・試合でチャンスのとき
・突然の出番の時焦ったとき
・気持ちが落ち込んでいるとき

「いつも通りの実力が出せれていれば・・・」

こういうときは、体は健康でも「異常な精神状態」になり、
・いつもより前傾姿勢になってしまう
・動きがぎこちなくなる
・心拍数があがる
といった、感情が重力になり、いつも通りに動けないことがあります。

型のメンテナンス

しかし、毎日毎日体に染み込むまで、正しい姿勢や、正しい角度を繰り返し、体に覚えさせることで、

体調がちょっと悪い日でも、晴れの日でも、雨の日でも、同じ所作ができるように、体にメンテナンスして覚えさせます。

それが「型」です。

そうして、体が正しい型/姿勢を覚えてくれていれば、心が不安定なときもつまづいたり転んだりせずに"無意識"に「型」がでるようになります。

型にのせる

対する相手に合わせたり、自分がやりたいことに"意識"や"感情"を込めて動いても、基本的な「型」ができていれば、転ばずに動けるようになります。

具体的に言えば「いつもより少し早くふる」「いつもより右寄りに動く」などの「いつも」の応用になりますが、その「いつも」が安定していればいるほど、応用の地力も強くなり、安定するのです。

応用:相手の動きも「型」の一部

なんらかのケースを想定した基本的な所作が「型」となっていますので、
無意識に「型」がだせるようになった次のステップは、
「どんなケース/タイミングでその型を行うのか」を考えることです。
・ストレートボールがきたら、このスイングで打つ→基本素振り
・相手が右回し蹴りを出して来たら→左手で受け流し、右正拳突き
ここまでがきちんと身について「型」ができていれば、心の準備ができていない、開会式直後の第一試合でも体が自動的に動いてくれて「いつも」の動きができるようになります。

まとめ

いつも通りの自分、いつも以上の自分を出すために、細かい所作を毎日繰り返しメンテナンスして体に覚えさせることが「型の練習」の本質であり、その本質を知るためには「型」自体の意味を理解することも重要です。

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