みんなのうた40周年記念コンサート

 「みんなのうた40周年記念コンサート」をテレビで見ました(3月20日)。ビデオテープにも録画したし、これはぼくにとっては永久保存版、棺桶に入れてもらわないとね。

 子どもの歌の特集番組のはずなのに、テレビで見ると会場は中高年層がほとんどで、正統的な? 子どもの歌のおかれている厳しい、そして寂しい現状を見る思いがしましたよ。

 1081曲放映という、気の遠くなるような長い歴史のある番組ですから、限られた時間の中で何を選ぶか、誰がどうやったって遺漏はでるでしょう。ケチをつけちゃいけないんだけど、でもねえ、どうして「小さな木の実」や「小犬のプルー」が紹介されなかったんだろう。あと、ぼくの趣味でいえば「星と虹と」「遠い夏の日のウタ」などなど。聴きたかったなあ。

 ぼくは最近の「みんなのうた」には批判的で、ほとんど見ていません。しかし、リクエストがとりわけ多いという「おつかれさん」「遠い空」には感心しました。コミカルで余韻の残る前者と、叙情的でメロディアスな後者。「みんなのうた」の伝統は、ファンの心の中にまだ生き続けているんですね。

 曲以外にもう一つ楽しみにしていたのが、歌い手の顔ぶれです。ダ・カーポとボニージャックスのみなさんに会えてホッとしました。もっとも、ボニーさんは三人だけの登場で、メンバーのお一人が病気療養中と以前聞いた覚えがあります。カムバックをお待ちしてますよ。

 ところで、ぼくの「みんなのうた」ベストワンは、なんといっても九ちゃんとちっちゃな女の子が歌った「トットトコ」(スウェーデン民謡、中山知子作詞)です。他の人に歌って欲しいとは思わないけれど、もしフィルムが残っていたら、再放送をお願いしたいものです。(2001.3.22)

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