[2020/4/5 日記]あつめてどうぶつの森とカプラー式逆止弁ソケットと私

最近あつめてどうぶつの森、通称「あつもり」を毎日やっている。

今あつもりをやっている人は日本人を無作為に100人選んで150人はいるであろうことは固くないが、「あつもりしてたら突然親に呼ばれて、クラシアンのCMのごとき漏水現場と対峙する」日本人は100人に3人くらいだろう。

ちなみにこの3人はきっと全員理系である。なぜなら親の100人に250人は、理系を子供が専攻している=工作っぽいこととかITっぽいことなんでもできると思っているからだ。

つまりは普段水道管のことを考えもしない完全な素人の私にも白羽の矢がたつのは自明なわけだ。

で、みたらどうやら蛇口ホースと水道管の接続部が完全に破損していた。なんか緩んでるとかそういうレベルでなく明らかにパーツが足りない。

私は修復についてパワータイプの人間であるので、「とりあえずアロンアルファ」をするわけだが、全く効果がない。(後で調べたらアロンアルファって耐水性ないんですね。)

半壊した我が家のトイレットペーパーホルダーをあれほど力強く支えたアロンアルファも、水圧の前には無力だったわけである。

その後、グーグルの検索履歴を「ホース用継ぎ手」「ホース用継ぎ手 ニップル」「異型継ぎ手 ニップル」「異型継ぎ手 腹立つ」などでいっぱいにしたその果てに、蛇口の型番からどうやら破損した部品は「カプラー式逆止弁ソケット」ということがわかった。


カプラー式逆止弁ソケット・・・


意味もなく強調してみた。本当に特に意味はない。

もし壊れなかったら永遠に聞くことはなかったであろう名称である。そう思うと我々の生活を支える部品たちのなかで一生その名を聞かずに終えるものたちは一体どれほどいるのか、考えるだけで涙は全くでないがとりあえず無事同じ型番をamazonで注文し、一息ついて思った。


げ、現実の解析度、高え~~~~~~~~~~~


こっちは意味のある方の強調である。

プレイしていない人にとってはなんのこっちゃな話であるが、あつ森の中にDIYという機能がある。これは、素材を集めて道具やら家具やらをつくるのだが、素材の区分けは大分大味なので、鉄鉱石を10個くらい集めたら鉄製の椅子とかが作れし、木とか集めて洗面台もつくれる。

あつ森ならAボタン連打で3秒あれば洗面台ができるのに、かたやこっちは一時間かけてカプラー式逆止弁ソケットである。お急ぎ便にしたけど届くのは2日後だ。

最近のゲームの発展はすさまじく、あつ森の博物館に入ったときはまじですごすぎて「科博(上野の国立科学博物館)じゃん!!!!!!!」と叫んだほどだが(本当に博物館みるだけでも買う価値があると思う)、現実の高い解析度が生む複雑さをいかに下げるかというのも実はリアルさと同じくらい大事なのかもしれない。

もしもあつ森で家具をDIYするときに、ねじの型番や配管の内径など求められた日にはそれはもう「DIY」なんてかわいらしい名前ではなく「仕様書の作成」になるし、島に暮らすかわいいどうぶつたちも何も作れず困窮の果てに命を落とすか野生に帰るに違いないだろう。

リアルさと雑さのバランスを考えてるから、あんなに感動できて気分転換にやって元気になるゲームというのができるのだなあと思った次第である。

ありがとう任天堂、そして今カプラー式逆止弁ソケットを輸送中の配送業者の方。

解析度の高い現実で色々な人に助けられる日々である。


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