見出し画像

カレイドスター本編を見た人にお勧めしたい4本のドラマCD+レイラ・ハミルトン物語の紹介


ここではカレイドスター1期2期本編を非常にうまく補完して膨らませている4つのドラマCD、
すなわち

明日の すごい カレイドスター
 アリエスステージ
 トーラスステージ
 キャンサーステージ
 ウィンディステージ

この4つとOVAの2作目である「レイラ・ハミルトン物語」について紹介します。
絶対に視聴して損をしないスピンオフシリーズなのでまだ未視聴の方はこの機会に是非視聴してみてください。

■本編を補完するだけに留まらない、重要な4つのドラマCD

画像3


アリエス、トーラス、キャンサーは白鳥の湖の公演中の出来事を扱っており、
ウィンディはその後を扱っています。

カレイドスター・アリエスステージとトーラスステージは連作で、『アリエスステージ』では白鳥の湖の公演中にロゼッタが自分を失って挫折し、そらとメイの力を借りてロゼッタがそらからの自立のきっかけを掴むまでを描いています。
52話にあたるOVA一巻、カレイドスター 新たなる翼 -EXTRA STAGE-『笑わない すごい お姫様』の前日譚に当たる話ですが、
はっきり言ってこっちを映像化すべきだったと思わざるをえないほど重要な話になっています。

個人的にTV本編でのロゼッタの扱いは直接的な師匠筋であるそらの性格と相まって作品のマスコットとして特例的な扱いで、悪く言うとカレイドスターという作品のテンションからするとロゼッタの自立を阻害するものであったとさえいえます。
それは仮にロゼッタの師匠がそらでなくレイラだったら絶対にこうはなってないだろうなと言えるものでしたが、ドラマCDではメイがレイラ役になってそこをきちんと補完しています。

また『トーラスステージ』ではフールが見えないメイというキャラクターをサスペンスのフックに使っている話で個人的になんでロゼッタにフールが見えてメイにフールが見えないの!?と憤っていた自分のようなメイファン(笑)の胸が最高に晴れやかになる話にもなっておりメイ好きには必聴と言っても過言ではないです。
この話を聞いているとOVA第二巻の『カレイドスター Legend of phoenix 〜レイラ・ハミルトン物語〜』
また違った見方ができてオススメです。


『キャンサーステージ』はミアが主人公の物語で、これも白鳥の湖の公演中のエピソードとなっています。
このエピソードは舞台演出家としてのミアの立場を通して最終話の争いのないステージに対するさらなる補完をしている話です。
最終話を見た人ならわかると思いますが、争いのないステージと言っても演者各自が思い思いに好き勝手にやりだしたらどうするのか?という事について一歩踏み込んで掘り下げている内容で、これも本編のテーマを補強する意味で映像化するに値する非常に良質なエピソードです。
ものづくりに携わる人間が誰しも陥りやすい事を題材にしており、仕事論としても非常に味わい深い内容になっています。

ミアはやはり演出家・脚本家という職業的にサトジュン自身の経験や思いがダイレクトに表現されたキャラクターなため彼女の関わるエピソードはリアリティと強いテーマ性を持っていることが多く、やはりカレイドスターの中でもかなり特異なキャラクターだろうと思います。


最後に『ウィンディステージ』ですが、この作品だけ特定の時期は不明ですが、白鳥の湖の公演が終わったあと、レイラ・ハミルトン物語のさらに後のエピソード、つまり時系列的に現在公開されているカレイドスターの物語の中で一番最後の物語がこのウィンディステージになるのではないかと思います。
(『カレイドスター 〜未来への翼〜』というアニメ本編の15年後、そらの妹を主人公にした全6回のスピンオフの漫画もあるにはありますが・・・)

カレイドステージの新しいオーディションによってシンディという本編にも登場しない新キャラクターが登場する話です。
この話では争いのないステージとはなにかという問いの矛盾がシンディという過剰にカリカチュアされたキャラクターの乱入によって本編よりもさらに突っ込んだ形でより過激に描かれます。
それによってそらが精神的に成長を促される事になり、
また本編でレイラからバトンタッチされた使命をそらが引き継ぐに足る強さを手に入れる話でもあります。
「これをやっちゃうのか・・・」という結構思い切った内容でもありまたカレイドスターのテーマの一つである、引き継いでいく物語という側面をより強調したエピソードでもあり、これも映像化するに足る重要なエピソードだと思います。
あの平和主義者のそらがマジギレする姿を見れるのは「レイラさんにあやまれ!」の回とこのドラマCDだけ!

以上のようにドラマCDは本編の補足的な内容にとどまらずキャラクターの決定的な成長が明確に描かれている重要なエピソードばかりでカレイドスターの本編が好きな人は聴いておく価値のある物語です。
シナリオは全てサトジュンが手がけてますしね。


■レイラ・ハミルトン物語

画像2


OVA第二弾の『カレイドスター Legend of phoenix 〜レイラ・ハミルトン物語〜』にも触れておこうと思います。

実は個人的にTVシリーズ本編はそこまで泣けたという場面はなかったのですがこのレイラ・ハミルトン物語は泣けました。

どこで?

マッコリーが泣いちゃうとこでです

実はマッコリーというキャラクターがメイの次ぐらいにかなりお気に入りでして、いつもレイラお嬢さまの無茶な要求や、異常な特訓器具に付き合わされて、嬉しそう・・・もとい、かわいそうなキャラなんですが、
それがこのOVAで報われる瞬間があるんですよ!
そこでマッコリーが号泣するんですがそれがやけにいい号泣で思わずもらい泣きしてしまって・・・。
マッコリーファンはこのOVAは必見です(いるのかな)
ケンもマッコリーのようにいつか報われる日が来るといいんだけど・・・


まぁ、そうでなくてもOVA1に比べてこのレイラ・ハミルトン物語は非常に完成度が高い作品です。
カレイドスターはスポ根ものとしては珍しく、明確な天才キャラが居ないんですよね。
そらも天才キャラではないですし、レイラも秀才ではあっても天才キャラではないです。
唯一ユーリが天才系キャラなのかも・・・?
何よりレイラさんはまだ18歳(!?)なので当然挫折もするわけです。
そのレイラさんの初めての挫折を描くのがこのOVAで
最後の印象的な回想シーンはレイラとそらの絆の深さに非常に心が打たれます。

・・・あのシーン、マッコリーじゃだめだったのかな?

付き合いはそらよりマッコリーの方が断然長いはずなのに・・・!!


これも本編を見ていてかつまだ見てないのであれば絶対に見ておいたほうが作品です。
やはりカレイドスターはなんだかんだ言ってもそらとレイラさんの物語ですしね。


*************************


カレイドスター、今更言うまでもなく周知の名作なので
まだ未見の方が居ればこの機会に是非ご覧になってみてください。
今ならHuluやDアニメストアなどの配信サイトで視聴するのがOVAも含め一番見やすいかと思います。


■GONZO・カレイドスター公式
http://www.gonzo.co.jp/works/kaleido-star/
■Dアニメストア・カレイドスター(全51話)
https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/ci_pc?workId=20336
■Hulu・カレイドスター
https://www.hulu.jp/kaleido-star


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?