2020年クリスマスミサ巡り

 クリスマスにやることは、普通はただの平日だから仕事に行って、例年早めに切り上げたりして近隣の教会でミサに参加したり、帰ってきてなんとなくチキンを食べたりしているのだが、今年はコロナ禍の副産物でもある有給消化もあり長い休みに入っている。
 調べたところではカトリック教会のミサの動画配信がいくつかの教会であるようで、見てみたいと思う。私自身は例年復活祭とクリスマスしか教会に行かないあまり真面目ではないクリスチャンだが、そうは言っても年に数回のミサを楽しみにしている面もある。

  さて、まず1本目、広島 幟町教会。この休みにできれば行きたいと思っていた広島に動画で行ってみることにした。

https://www.youtube.com/watch?v=lzs9BiEjAXU

 見てもらう動画としてしっかり構成された動画で、まず印象的なのは背景の金色の光を浴びたキリスト像だ。天井も高く正面と左右側面がアーチ状になっており、伝統的な教会の形でありながら、全体が白く明るい雰囲気で、希望を感じる雰囲気だ。ミサの進行に合わせてカメラが切り替わるなど映像の質が高い。ミサ曲はグレゴリオ聖歌。白浜司教様司式による御ミサはとても有り難い。説教で語りかける最近の状況を踏まえたメッセージはとても心に響いた。ヨセフ様の「受け入れること」「創造的な勇気」について解説しながら今を生きる人に語りかけ、大変印象的だった。ぜひ現地に足を運んでミサに出席したいと思う。

 2本目。東京 麹町教会。

 東京四ツ谷の上智大学にある有名な教会。例年は非常に多くの人が訪れるクリスマスミサだが今年はごく少数の参加だった。それでもキャンドルサービスがあるなど形の上では従来に近い形。動画の最初に子供達が作った作品なのか「クリスマスのお話」が挿入されている。聖書の場面を描いた絵と声が落ち着いた気分にしてくれる。ミサが始まると幻想的なキャンドルサービスにクリスマスの聖歌がオルガンとともにトランペットが流れている。しかもとても上手い。麹町教会は卵型の横に広い聖堂で島式の祭壇を取り囲むように席が配置されている。動画は丁寧に字幕が付いており大変質が高い。神父様の説教は、コロナ禍で居場所がない→マリア様とヨセフ様も居場所がない→馬小屋でイエス様が生まれたことは神様の計画によるものか、と問いかけ、今の状況も将来にとって何か必要があってのことなのだと考えられるのではないか、という示唆が印象的だった。ミサの最後に気になっていたトランペット奏者が映され独奏で締めくくられた。さすがは麹町教会だけあって、動画再生回数2万回を超えており、逆に例年ミサに行けない人も多く見てそのメッセージを伝えることができたのではないかと思う。

3本目。福岡 大名町教会

 これも完全に字幕&手話が整備され配信を十分に意識した構成となっていた。コロナ対策か、歌がほとんどなかったのがクリスマスにもかかわらず少し残念。個人的な感想だが、説教まで字幕がついてしまうと読んでいることが明らかになってしまうのでその場その場の神父様の言葉を聴きたいとも感じた。

 4本目。長崎 浦上教会。

 後方の大きなキリスト像と赤い床が印象的で左には立派な聖家族の飾りがあり、教会の規模もとても大きい。長崎大司教区のクリスマスミサがどのようか、とても期待していたものの、動画としては定点カメラの一点で、音声も遠く感じられ、言葉の一つ一つを聞き取るのが難しい状況で少し残念。

 これは今日見つけた動画だが、東京 高円寺教会。

 「聖書に書かれている言葉は書かれているだけでは神様の言葉ではなく、ミサの中で朗読され会衆の耳に届くと神様の言葉になる」という説教が、時宜を得て面白いと思った。

 最後は東京 関口教会。

 聖堂の存在感が圧巻で絵的にも音響面でも有り難さは抜群です。菊池大司教様の説教もスケールが大きく感じ入りました。

 このようないろいろな教会のミサを自宅に居ながらにして体験できるのは新しい発見だった。動画配信で何万人もの人が見るのだとすると従来教会に集まるよりも発信力があるのではないかと思う。そして映像を見てよかったと思える人からは献金ができる状況を作れれば、教会側にとっても良いのではないかと感じた。

#クリスマスの過ごし方
#カトリック教会
#クリスマスミサ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?