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【行政視察】新たな知見獲得と有料制

夜でもヒルタです。
私、晝田浩一郎は全国の自治体と企業をつなぎ官民連携・共創の促進をしています。様々な全国の自治体の良い事例や取り組みについても随時把握しています。「風と土」の考え方でいうと「風」のような感じで。ミツバチのように動いているからこそです。

行政視察の有料化のニュースが取り上げられていましたね。私は、こうした動きはめちゃくちゃ賛成です。行政視察受け入れで費用徴収して、本気度を高める方が良い。

自治体が先行事例を視察する

自治体職員や議員は「先行事例」「先進事例」が大好きです。「前例」が大好き。これは悪いことではないとおもっていますし、善き前例が横展開されていくことによって日本がもっと良くなると信じています。
そんな「視察」ですが、1741自治体あるなかでいろんな取り組みや分野別の「先行事例」がそれぞれの地域にあります。

自治体職員が別の自治体を訪問して、半日から1日程度レクチャーを受けたり現場をみたりしています。それによって自分のまちに有益な情報を持ち帰る。自分のまちでも同様の取り組みを導入できるようにがんばるわけです。議員も同様。議員視察、っていうのもあります。私自身も岡崎市役所で働いている時に視察に行ったこともありますし、視察対応をしたこともあります。ありがたい機会だなーーって感じています。

シティプロモーションと職員疲弊のトレードオフ

当該自治体としては「おらが村の取り組みを見に来てくれている!うちの名前が広がるきっかけ!」とシティプロモーションの効果もありますし、「視察対応100件ありました!」と議会答弁ですれば当該事業の有効性や必要性を訴求することもできます。

外から「お客様」が来られるわけで、当該自治体の職員はめちゃくちゃキチンと対応します。部長以下あいさつをしたり、現場まで公用車等で移動したり、会議室をおさえ、資料を印刷し配布する。通常業務の合間に視察対応となります。「教えてください」スタイルでの視察の場となります。

めちゃくちゃ良い取り組みが広がりはじめると連日視察対応といったことをやっているまちもあると聴いています。毎日、同じ話という状態。これはこれで通常業務が圧迫されて職員の負担にもつながる。

同じような事例は民間でもある。スタートアップ界隈でも同様

これだから公務員は……」って声がきこえてきそうですが、民間企業でも同様です。日本の大企業やスタートアップが海外視察としてシリコンバレー(アメリカ)や深圳市(中国)を訪問する時にも、受け入れ側からすると全く同じ。
「日本人の視察お断り」みたいなニュースを覚えている方も多いのではないでしょうか。詳細や海外視察における課題感等は以下をご参考ください。

視察が悪いわけじゃない!

「視察する」ことが悪い、と言いたいわけじゃないです。視察はどんどんすべきだと考えていますし、外の世界を知ることはめちゃくちゃ重要。視野を広げ、視座を高めるためには「外」を知るしかないためです。

一方で、「本気度」が重要になってきます。旅行感覚で視察する、という方も中にはいるとおもうんですが……その意識向上が重要になってきます。単純に「へぇー、すごいなーーー」なのではなくて、自分自身でどういったことを求めていくかを今以上に具体化する。ミートアップ会等の交流会でセレンディピティを得ることと視察で時間をもらうことは違うと感じます。

だからこそ、訪問する自治体職員や議員においても「お金を払う」ことによって本気度が上がるとおもっています。それは数千円のレベルでも、お金を払っているんだと意識付け。なかなか自分の人件費や動いている時間をお金換算に意識を向けることは難しいですが、実際に支出を伴うっていうのは大事。受け入れ自治体側もお金を払ってまで話をききたいということや資料の印刷代等について賄うこともできる。本気の人同士が取り組みをはじめることによって、横展開したときに広域連携も達成していくと考えています。

様々な自治体が有料化をとっている

ざっとググってみると、様々な自治体が有料化をとっています。

何度も言いますが、視察自体はどんどんすべきですし、受け入れた方が良いです。「オープン・シェア・ジョイン」の考え方が好き。自治体が取り組んでいる良い取り組みが全国に広がることはとても素晴らしいし、かくあるべき。

その本気度を確かめる指標としての有料化はアリだと考えています。


有益な情報や取り組みについて情報を仕入れる、取り入れるヒントにするといった時に「お金を払ってでも知りたい」「良い情報にはお金を払いたい」そんな文化が広げられるように気張っていきます。

さぁ、共創だ!

サポートありがとうございます! プレッシャーいただけたと感じてがんばっていきます!!