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3日坊主なんてやめて、180日坊主になろう。

日記にどうしようもない憧れがある。

まず、日記帳自体素敵なデザインのものが多いし、普通のノートとは一線を画す存在感を放っている。幼少期に見ていた「とっとこハム太郎」のロコちゃんは毎晩日記をつけていたし、少女漫画の素敵な女の子は、みんな日記帳を持っていた。

日記帳に書くだけで、退屈で平凡な日常も鮮やかに感じられる。そもそも、寝る前にあたたかい飲み物と一緒に日記を書く、という時間そのものが魅力的だ。1日1日を丁寧に過ごしてる感じがするし、自分を大切にしているような気がする。

日記を美化しすぎている感は否めないが、それくらい幼少期から私にとって日記は特別なものだった。日記への憧れをこじらせすぎて、日記を書くことが素敵な女性になるための登竜門だとすら思っていた。

日記に憧れを抱いていたあの日の少女も歳をとり、無事アラサーへと進化した。夢見た日記は何度挑戦しても続かず、数ページ書いては引き出しの中に放置され、「今度こそは…!」と新しい日記帳を買っても、同じことを繰り返して挫折した。

ロミオとジュリエットばりに、互いを求めつつも(?)一緒になれない私と日記。今世ではもう、日記を続けられる人間になれないかもしれない…と思っていたのだが、思わぬ形で日記を続けられるようになったのである。

×日記は夜書く ◯日記は朝書く

モーニングページというものをご存知だろうか。毎朝ノートに、その時考えていることや感じたことを思いのままに書き出すものだ。『いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。』というベストセラー本の中で紹介されていたもので、YouTubeでもnoteでもたくさんの人が実践している。

私も本を読んで始めたところ、3日と続かなかった日記が半年も続くようになったのだ…!長年日記を続けている方からするとひよっこもいいとこだが、3日坊主から180日坊主くらいまで進化できたので、大きな進歩である。

思うに、私の日記が続かなかったのは、夜寝る前に書こうとしていたからだ。晩ご飯を食べてから寝るまで夫と一緒にいるので、日記を書くという単独行動がしづらい。その点、モーニングページは朝一番に書く。朝はそれぞれ起きる時間が違うので、少し早起きしてモーニングページを書くことができたのだ。

モーニングページの始め方はとても簡単だ。気に入ったノートを用意して、ワクワクしながら眠りにつく。朝起きたら、まず最初にノートを開こう。あとは、頭に浮かんだことや考えてること、寒いとか眠いとかいった、リアルタイムの頭の声をひたすら書く。

本家では3ページ分書くのがルールだが、私は書きたい分だけ書くゆるいルールで運用している。なので、たくさん書く日があっても、あんまり書かない日があってもOKだ。

また、モーニングページという名前にこだわらず、書きたくなったら1日に何回でも書いてよしとしている。仕事中発狂しそうになった時、なんかモヤモヤする時に書き溜めてデスノートにするのもおすすめだ。

モーニングページはほぼサウナ

モーニングページを習慣化して良かったことは2つある。1つは、思考を吐き出すことで頭のゴミを捨てられること。紙に書き出すことで、頭の中でループしてる言葉や思いを外に出すことができ、サウナや瞑想と近い効果が得られる気がする。

この文章を書いてる時に半年分のモーニングページを読み返してみたが、3日に1回くらいは「お腹すいた」と書いてあった。モーニングページがなかったら、私は1日中食欲に支配されていたかもしれない。

2つ目は、その時悩んでいることを自分に相談できることだ。私くらい友達が少数精鋭だと、相談したくてもできないことの方が多い。すぐに相談したい、というか気持ちを吐き出したいのに、今仕事中だよな〜とか考えるとすぐに相談できない。だけど、ひとたびモーニングページを開けば、自分の思いをすぐに吐き出せる。

自分が悩んでることを、飾らない言葉でとことん書き尽くす。そうすると、意外と大したことない悩みだと気づいたり、「うんうん、これが嫌だったんだよね...」と、自分で自分の相談に乗れるのだ。当たり前だけど、自分の気持ちを1番知っているのは自分だし、自分の1番の理解者は自分なのだ。

モーニングページのメリットから少し外れるが、自分で自分に相談できるようになると最強だ。相談相手に気をつかう必要がないし、相談したい時にすぐ相談できる。相談内容が流出する心配もなく、共感して欲しいだけなのにアドバイスされた…なんてがっかり体験もしなくて済む。そんなに友達がいないのかと書いてて少し死にたくなってきたが、友達が少ない分、内省スキルが特化したと考えることにしよう。

冗談はさておいても、モーニングページは悩みを解決したり頭をスッキリさせたい人におすすめだ。習慣化できると、毎朝クリアな頭脳で気持ち良く1日をスタートさせられるかもしれない。

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