『髪と母の夢』

夢を見た。
心地のよい夢だった。

私はヘアーサロンで髪を切ってもらっている。
シャリシャリと小気味良い音、甘い香り。
美容師の男性は時折、後ろで大きな鏡を持って今の状態を見せてくる。

うん、とっても良いです。素敵。
いつも希望通りに切ってくださって、ありがとうございます。

それから最後の手直しに入り、少し暇になってきた私はふと右隣の席に目をやった。
そこには母が座っていた。
母は確か40代になったばかりなのだが、それにしても雰囲気や服装、表情などが今なお若々しいので、ときどき、この人って私より若いんじゃないか?と思うのだ。

そんな母がいま、私の隣で髪を切ってもらうでもなく、スマホで何か見ていた。
私は母に他愛ない世間話をした。
ネイル……そう、ネイルの話。

親戚に塗ってもらったネイルが、そろそろ根本から剥がれ始めて、どうしたらいいのか分からないんだ。
全部剥がれて自爪だけになってたとしても、専用のオフアイテムを使った方がいいの?

なんて。それこそ、現実の私がいま疑問に思ってちょっと悩んでる話だった。
でも、返事はなんだったのか、すっかり忘れて……。
そもそも返事なんて来てなかったのかも。

母とあれこれ楽しく話していたら、美容師さんがカットの終わりを告げて、夢から覚めた。

ここから現実の話
コメント嬉しくて、みるみる元気になれました👍
今はもうすっかり体調回復です、ありがとうございます!
寝込んだぶん仕事がたまっているので結局もうしばらくは低浮上ではありますが、ポチポチ覗いて参ります🙌✨