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2020年春アニメ感想②

2020年春アニメ感想記事の第2回。
今回は以下の9本です。

球詠

きらら原作の野球アニメという異色の作品。
可愛らしいキャラデザと逞しい太腿とのギャップが目を引く。と言いたいところだが、クオリティの低すぎる作画のせいできらら枠なのに絶望的に可愛くない。
しかし、ストーリー後半、大会が始まってからは主人公・武田詠深やマネージャーの川口芳乃を中心に、キャラ同士の掛け合いなどによってきらら枠らしい魅力を出してくる。
さらに試合展開も熱く、最終回では息を呑むような熱戦を繰り広げ、可愛さだけではない脚本の強さを感じた。

BNA

フジテレビ+Ultra枠としては『キャロル&チューズデイ』以来の手書き作画。キャロチューとは別ベクトルではあるものの、TRIGGERの手掛ける迫力あるアニメーションは見応えがあった。
個人的に5話の野球回が特にお気に入り。スラムや八百長、人間からの差別など作品の闇の部分にフォーカスしつつも、最後にはスカッと爽やかな気分で観終えられる良エピソード。

あひるの空

今期は、起承転結でいうところの転にあたるようなストーリー展開で、特に母親の病死のシーンは制作側も力を入れているのを感じた。しかし、そういうお涙頂戴よりも、まずは止め絵ばかりの試合描写をなんとかしてほしい。あと一試合が長すぎ。

アルテ

中世ヨーロッパの画家という男社会の中で、逆境に負けず夢に向かって努力する強いヒロインを描いているのだが、ほぼ毎話女であるという点を中心に話が進んでいく。
一見ワンパターンに見えるが、実力を認めてもらえずバカにされたり、逆に女であることを特別視され羨む者が現れたりするなど様々な展開を見せてくる。
最終話で主人公・アルテが女で貴族であるという自分の立場を個性として受け入れるシーンには、今までの出会いや経験による成長が感じられた。

継つぐもも

中途半端なところで終わらせて、続きは原作でって。あまりにも下らなさすぎる。アニメにするならば、最低限放送する尺の中である程度区切りよく話を畳むべきだと思う。俺たたエンドでも構わないが、何も解決していない状態で終わるのは非常に気持ちが悪い。

A3! SEASON SPRING & SUMMER

自分にしては珍しくこの手のアニメを完走することができた。
しかし、前半6話で春組、後半6話で夏組をそれぞれメインにするという構成上、結成から初舞台までを描くには尺不足のように感じ、どこか淡々としているという印象だった。

神之塔 -Tower of God-

THE・少年マンガという感じの作品だが、いかんせん主人公のキャラが弱く、見せ場も少ない。
アクションだけは良かったが、あとは特に作品独自の魅力は感じなかった。

プランダラ

ヒロイック?アクション?
……どこが?

本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第二部

今期のなろう原作その3。
八男の感想の中でチープさを見た目ほど感じなかったと書いたが、本好きからはチープさなど一切感じられない。それほどに脚本が上質。
第二部は神殿が舞台ということで、今までのような家族やルッツとのエピソードよりも神官長や側仕えなどの神殿内の人物とのエピソードが多く、平民と貴族とのギャップが今回のポイントとなっていた。平民出身でありながら貴族として神殿に入るマインが相応の振る舞いを身に付けていく過程や、作中度々入る神官長との密談シーンでの会話劇など、毎話安定したクオリティで見せてくるので、とても安心して観ることができた。
また、家族のエピソードも第一部同様抜かりがなく、最終話のBパートでは思わず泣いてしまった。

今回は以上です。
次回は、残りの7本の感想と全24本をまとめたランキングを発表したいと思っています。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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