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第5回こうさてん 船見征二さん

第5回目のこうさてんのゲストは、元プロボクサーという異色の経歴をもつ、理容師・写真家の船見征二さんでした。
こうさてんの表題写真は船見さんの作品を使用させてもらっています。
船見さんの他の作品にも言えますが、見た人の心に力強く響いてくる作品を撮る船見さんの生き方・働き方とはいかに。
今回も非常に興味深いお話が伺えました。

Q.船見さんについて
小さい時はサッカー少年だったという船見さんですが、何事も始めると熱中!まっしぐら!だったようです。当時キングカズ(三浦知良さん)がブラジルから帰国するとのニュースを聞き、「それなら自分が代わりにサッカーでブラジルに行こう!」と本気で考えていたそうです。その後もその性格は変わらなかったようで、高校生の時にマイクタイソンの試合を衛生中継でみた時にプロボクサーになろうと心に決めたそう(すごい思い切り)。プロになるためは、高校の部活ではなくジムに入門する必要があり、その後すぐに宇都宮のジムへ入門したとのことでした(すごい行動力)。ジムではとても厳しいトレーニングが待っていましたが、持ち前の直向きさで誰よりもトレーニングに励んだそうです。その後無事にプロテストに合格し、高校生プロデビューを果たし試合のダメージで顔が腫れたまま卒業アルバムにのったそうです(いつか船見さんの写真集にもその写真を収めて欲しいです拝見したいです)

Q.活動のきっかけは?
現在船見さんは理容師・写真家として活動していらっしゃいますが、お父様の影響で幼少期からカメラは身近にあったそうです。当時はフイルムカメラで(しかなかった)、勝手にシャッターをきってはフィルムを無駄遣いするな!と怒られていたそうです。
体を痛めてしまいプロボクサーを引退したあと、理容師として働き出すのと同じ頃、再び写真を撮る面白さに出会ったようでした。ご自身の新婚旅行を際に撮影の楽しさに目覚めたと話していらっしゃいました(奇しくも新婚旅行で奥様が体調を崩し、良いのか悪いのか時間があったそうで、ひたすら街や海の写真をとっていたそうです)。そしてある時、雑誌のコンテストで入選し現在の活動に続いているとのことでした。
普段は休みの日に写真を撮るということでしたが、朝からカメラを抱えて近所を中心に撮影をしているそうです(ご本人曰く遠くに出かけるのが嫌いだから近所なんだと)。その際、現代の写真業界のトレンドとは逆行するが、できる限り自分が見ている感覚に近づけるために出来上がりをイメージして撮影していると話す姿が印象的でした。

Q.人生の反省点は?
「なんでも忘れちゃうことが反省点だ(笑)』というご回答でした。ここまで話を伺ってきて船見さんらしいと思いましたが、生まれてからずっと過ごしてきた宇都宮から、一度でも出ていれば写真も違ったのかもしれない、という思いもあったそうです。しかし、ずっと宇都宮で過ごしてきたからこそ、今回の写真集(『鳩と烏と』みらいパブリッシング)ができたとも思うとのことでした。何もないと見過ごしちゃうような日常の風景を撮るために、これからもカメラを片手に歩き、撮影を続けていくとのことでした。

Q.今後やりたいことは?
今後もスナップ写真は続けていきたいと話されていました。近頃は娘さんも真似をして写真をとったりしているそうです。
当初は賃金のためとおもっていた理容師についても、地域の中で働いているうちに、これはこれでいいんじゃないか、とだんだん思うようになったそうです。近所の人がコーヒーを飲み・話にくる地域の居場所としても愛されているそうで、将来的には難しい理容室の継承もうまくやりたいと思っているとのことでした。

Q.船見さんにとって働くってなんですか?
「毎月の月末の支払いに向けて働くのみ!そしてまた次に向かう!」
こちらも船見さんらしい名回答をいただきました。労働と仕事などど難しいことは考えずにシンプルに生きていくというお答えでした。

他にも、ボクサートレーニング時代に経験したバーベ(バーベキュー)の話など興味深いエピソードもたくさん伺えて大変に盛りがったこうさてんでした。今後も船見さんの活動を楽しみにしております。大変ありがとうございました。

🔴船見さんの活動はこちら
・船見征二さん インスタグラム https://www.instagram.com/kinoukarageri/
・写真集「鳩と烏と」みらいパブリッシング https://miraipub.jp/books/21525/

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まだひるねにいらしたことがない皆様もぜひお気軽にご参加ください。
お待ちしております。

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