喫茶店って人生勉強になるよなあという話

某コーヒーチェーンで本を読んでいたら、後ろの席でバイトの面接が始まった。さっき、カウンターのバイトの子達に「11:30ごろにバイトの面接の子が来るから、どれくらい緊張しているか私に教えて」とちょっとキツめに言っていたのは店長だったのか。黒のスーツをビシッと着ている店長は、ハキハキした人のようだ。
面接に来た子は、普通の大学生という印象。4年生で就職はほとんど決まっていて、1年弱働きたいとのこと。いつまで働けるかという質問に「3月は最後だから予定が入ってしまうかもしれないけど、固定じゃなければ3月まで」と。4年生の3月くらい遊び呆ければいいのに。
掛け持ちのバイトの話のあと、店に対する心構えについて店長がお話しされていた。そこのコーヒーチェーンで日本一のお店にしたいという目標があり、それについて来てくれるか。お客様にまた来たいと思ってもらえる接客をしようと努力できるか。何かの目標に向かって、自分の足らないことを頑張るという経験が手に入る。しかし、店長は厳しいよ、と。
こういう意識高いこと言われると、私はその場では全力同意しちゃうけど、家に帰ってから「やっぱしんどいな」って思うタイプだ。やっぱり私に飲食は向いてないよな。
合否はわからず、その子がそこで働く決意をしたのかも分からず、面接は終わった。店長が出入り口まで見送ったあとも、大学生の後ろ姿をじっと見ている。どんな気持ちなんだろう。

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