「ファンタジア」感想

ファンタジア観てるけど、この映画マジで評価がムズかしいな。 今見ても飛び上がるレベルの映像美と音合わせと凄みがある歴史的な手描きアニメなんだけど、 なんかずっと観るのはしんどいんだよな。

多分理由は、音と映像の主従が曖昧で、どちらにも集中しきれないってのが大きい気がする。
映像を主とするなら、たしかに美しいんだけど印象イメージに寄りすぎているし、音楽を主とするなら、映像が逆にイマジネーションを狭めてしまっている。

「音楽イメージをアニメにする」ってのは当時のアニメの到達点の一つで、 確かにめちゃくちゃ細部に至るまでこだわっているんだけど、 逆に言うと映像部分に遊びがないね。
音楽→アニメーターが感じるイマジネーション→具象的に描き起こす→観客に届ける
という工程を経る中で結構多くのものを

失っているように感じる。
普通のカートゥーンアニメのように、映像部分でアニメーターのアレンジやクリエイティビティが入れば相乗効果で素晴らしい作品になるんだけど、 ファンタジアは音楽をそのまま映像に起こすことにこだわりすぎた。
教養加点、偉大加点、凄み加点、名人加点をして93点かな

観ててしんどい理由をようやくある程度言語化できたかも。 いやでもほんとに映像や音合わせは素晴らしいんだよな。 ウォルト・ディズニーが思ってたほど相乗効果がなかっただけで。

まぁでも魔法使いの弟子を生み出した功績は甚だ大きい。 魔法使いの弟子がなかったら今でもミッキーは魔法使えないからな。 エレクトリカルパレードとかどうしてたんだろうな。

ファンタジアのせいでディズニーは倒産しかけたけど、 歴史的にどこかで「手描きアニメの限界」は引き出さないといけないし、 当時脂が乗りに乗ってたディズニーがやったのはやっぱり偉大なんだよな。

うーわ、サウンドトラックをアニメにしとるやん。 キチゲエ。すっご。

ケンタウロスパート、たしかに黒人ケンタウロスが出る理由全く無いな。 なんであんな黒人ケンタウロス出したんや。

おー、ヘラクレスでゼウスが投擲する雷、ファンタジアが元ネタだったのか。

雷をハンマーで鍛冶してるのも含めて全く同じやね

ケンタウロスの神様の国パートは好きかも

ファンタジア観終わった。 パートごとでいうと、
抽象パート○、
妖精パート△(この辺で心折れる)、
ミッキーパート◎、
生命誕生パート△、
サンドトラックパート○、
ケンタウロスパート◎、
カババレエパート△、
魔人パート◎
って感じかな。 最初の抽象パートと妖精パートを乗り切ればあとは割と観れる

最初は音楽のイメージに合わせて抽象的なアニメを作って、徐々に具体的なアニメになるようにしているんだけど、 丁度妖精パートが映像も音楽がどっちつかずな感じで、そこが一番キツい。 その次からミッキーだから観れる。

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