担任の先生に授業がわかりにくいことを率直に言ってみた件

「先生」
「ん?どした?若林」
「ちょっと先生に前から言いたかったことあって」
「おお、なになに?若林が話しかけてくるなんてめずらしいから先生ちょっとそれだけでうれしいぞ」
「ありがとうございます。でも、その、なんていうか・・・・怒らないでくださいね」
「え?なんだなんだ?ずいぶんおもしろそうな話題みたいだな・・・そういう話って先生好きだわ。いいよ、言ってみな、先生海のような心でそれ受け止めるからさ」
「はい、ありがとうございます。根本先生は学年主任もされていて先生方からの信頼も厚くって、生徒からもすごく好かれてるんでなかなかこういう話題って持ち掛けにくいなってずっと思ってたんですよ」
「ほお・・・そういう俺に関するなにかネガティブな話をしようとしてるんだな?気になるなぁ・・・なんかあるかな?」
「いや、そんなネガティブとかそういう話は先生のとらえ方の問題なのでわからないんですけど、でも先生ならそういった話題にも真摯に答えてくださるのかなっていうところで話すことにしました」
「そっかそっか、いろいろ考えてくれたんだな、言うにあたって・・・ありがとな」
「いえ、べつに・・・」
「で、なんなんだ、その話っていうのは?内容をまだ聞いてないから。先生これから3年のクラスへ・・・」
「あ、すみません、手短に話します・・・先生の授業なんですけど、説明がまわりくどくていつもなにを言ってるのか正直わからないんです。来年は3年で受験がせまっている中で、先生の授業では少し心もとないと感じています」
「・・・・・それはいつから思ってた?」
「入学当初からずっとです」
「ずっと・・・でも、さっきオマエもこの話するまでまわりくどかったぞ?」
「先生の授業ってこんな感じっていうこと、伝えようと思って・・・」
「そういうことか・・・・わかりやすいな」
「でしょ?」