高校の元担任がコミケで女子高生のコスプレしていた件

「川北先生ですよね?2年の時担任だった」
「・・・・・」
「なにしてるんですか?俺、渡辺です。おぼえてますよね?」
「・・・・・」
「なんでこんな恰好してるんです?どこの制服ですかコレ?ウチの制服じゃないですよね」
「いや、ちがうんだよ」
「え、何が違うんです?」
「なんていうのかな、先生くらいになると知見を広げるっていうことが大切になってくるわけで、渡辺にはわからないだろうけど」
「わからないですね、まったく。これはさすがにまずくないですか?バレたら・・・」
「渡辺はこういうイベントはよく来るの?」
「来ます・・・それよりこの恰好なんですか?」
「設定的には透視能力を手に入れた女子高生が同級生の・・・」
「そういう設定はどうでもいいですよ。中年の男性教師が女子高生の恰好でコミケに立って写真撮られるの待ってるってどうなんですか?って話です」
「今は多様性の時代だろ?こういうこと、認められていかなきゃなんないと思うな、先生」
「多様性をはき違えてるんじゃないです?」
「時代だよ・・・生徒たちにもいろんな生き方があるんだよって伝えなきゃいけないんだ、この頃は」
「じゃあ、いいですか?この恰好で朝礼にたてます?みんなの前で多様性とかLGBTQとか、そういう話を訴えることできますか?」
「それは・・・・あれだよ・・・むり」
「なんでできないんです?」
「あそこでは先生っていう建て前だから」
「建て前なんて否定することから多様性は始まるんじゃないですか?学校でもこの格好で多様性を訴えるべきですよ!生活指導で髪染めてる生徒呼び出して説教する人が裏でこんなことして・・・歪んでますよ。学校では先生のコスプレしてるってことですね。本当の自分を失っていませんか?」
「わかった・・・じゃあ」
「ちょっと!どこ行くんですか!?」