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短編小説『会話』

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二人の人物の会話だけで構成された短編小説集です。 基本1話400字詰め原稿用紙2枚以内で作成してます。
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#会話劇

工事現場の警備員をしているきれいな女の人に説教し始めるおじさんがいた件

「自転車一台通りまーす!あ、こちら通りにくくなっておりますのでお気をつけください」 「ち…

ヒロユキ
11か月前
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まだユーチューブを1本も投稿していないのに言うことがベテラン配信者がいた件

「いや~、視聴者さんから結構来るんですよコメント欄で『もう少し明るめの服着たほうが良くな…

ヒロユキ
1年前

クラスの好きな女子に担任経由でジロジロ見ないでほしいとクレームがきた件

「牧村、元気?」 「まあ・・・はい」 「最近、がんばってるね」 「ありがとうございます・・…

ヒロユキ
1年前

担任の先生に授業がわかりにくいことを率直に言ってみた件

「先生」 「ん?どした?若林」 「ちょっと先生に前から言いたかったことあって」 「おお、な…

ヒロユキ
1年前

給湯室でお局さんに挨拶するのを忘れて怒られた件

「ちょっと、桜井くん」 「・・・・はい」 「いや、はいじゃなくって」 「え?」 「なんもなし…

ヒロユキ
1年前
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エロ本とエロDVDを行商する男にその真意を聞いてみた件

「すみません」 「はい、いらっしゃい」 「あの、ちょっと話いいですか?」 「はい?」 「ここ…

ヒロユキ
1年前

電車で老人に席をゆずったら怒られた件

「あ、どうぞ・・・」 「・・・・・?」 「あっ、席・・・僕、次の駅なんでどうぞ」 「・・・・・?」 「・・・・・・」 「だから?」 「・・・・」 「席譲られるほど年老いてませんから」 「いや、年老いてますよ?どう見ても」 「失礼なひとだな・・・」 「・・・・・」 「周りの目を気にして、自分がどれだけ優しいかをアピールしたかったんでしょ?」 「ちがいますよ」 「ぜったいそのはず。ほら、さっきから正面に座ってる女の子チラチラ見て意識して」 「見てませんよ」 「いいや、見てます。結

友だちの話を聞いていたら完全に詐欺にひっかかっていたので慌ててとめた件

「いいなぁ~、ベンツ。やっぱり乗り心地が全然違うね」 「そうな。いろいろビンテージの古い…

ヒロユキ
1年前

一度も舞台に立ったことないのにお笑いを熱く語るヤツに説教した件

「やはり緊張と緩和なんだよね、きほん」 「そうなんだ」 「学校の先生が説教してるときに胸元…

ヒロユキ
1年前

のどかな田舎道で農作業をしている人に声をかけたら怒られた件

「こんにちは~、おとうさん」 「・・・・?」 「なにされてるんですか~?」 「なにって?・…

ヒロユキ
1年前
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コンビニの店員に社畜かどうか聞かれた件

「温めますか?」 「あ、おねがいします」 「サラリーマンさんですか?」 「え?」 「サラリー…

ヒロユキ
1年前
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しきりにマスクをつけたらカワイイと言ってくる会社の同僚にキレた件

「先輩先輩、ちょっとマスクつけてもらっていいです?」 「ん?なんで?」 「いいからいいから…

ヒロユキ
1年前
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友だちに鼻毛が出ていることを教えてあげたらブチギレられた件

「佐々木~」 「ん?なに?」 「おまえ、鏡見てみ」 「なんで?」 「鼻毛出てるよ」 「え!う…

ヒロユキ
1年前

先輩のボケにツッコんだら繊細な人すぎて凹んでしまった件

「青島さん、こないだちょっと遅刻してましたけどどうしたんですか?めずらしい。なんか体調でも悪いんですか?」 「いや、ここ最近雨が続いてたからさ、久しぶりに晴れたからつい青すぎる空を見てたら遅れちゃって・・・」 「ハハハハッ!なんすかそれ!感受性高いっすね~」 「・・・・」 「そんなアホなギャグとばすとは思ってなかったですよ、おもしろいですね、青島さんって」 「・・・・え?アホ?」 「いや、アホでしょ、空が青すぎて遅刻って。おもしろいですよ。使わしてもらいますね、今度」 「いや