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リーダーシップを発揮するには、自分自身の影響の和を拡大させる事が重要~バンタエン職業訓練校活動 第2週目~

インドネシア バンタエン職業訓練校での1ヶ月間を振返りたいと思います。実施したことや、感じた事、反省点、改善点など、リアルに触れて体験したことを残していきます。

第2週目の活動概要 ~2020年1月20日~1月25日~

~1日目~
日本語授業
ソフトスキル授業
6エリアに別れてステップ5までの作成
~2日目~
計測機器取扱い
エンジン脱着
エンジン計測
スターター・充電装置
~3日目~
計測機器取扱い
エンジン脱着
エンジン計測
スターター・充電装置
~4日目~
充電装置
ブレーキ装置 オーバーホール
~5日目~
筆記試験(エンジン・計測・スターター・オルタネーター)
日本語授業
ソフトスキル授業 ステップ5までの完成 (必要資機材リスト作成)
リーダーMTG

1週間の目標

・自ら考えて行動できるインストラクターの育成
・ソフトスキルのリーダーの役割理解・リーダーシップの発揮

実習生に思う事

〇自動車専門授業

全体を通して、授業の態度はまじめに実施をしています。最初は自動車授業中に床に座ったり、身だしなみが良くなかったり、工具を床に置いたりしていましたが、二度三度注意をするとその後は、同じようなことはなくなりました。注意するとともに、お客様の実習車両はお客様の車と思って扱う事や、なぜ工具を床に置いてはいけないかなど、目的も伝えました。

エンジン脱着の実習中はスモールグループに別れて、愛媛トヨタから寄贈された研修車両のクラウンとシエンタのエンジンの脱着を行いました。それぞれグループのリーダーを立てて、リーダーを中心に実習を行っていきます。特に現在の職業訓練校ではほとんど行われていない、中間検査・完成検査を必ず行う。定着させるという事を実施しました。検査を実施するのはリーダーです。中間検査・完成検査というのは、お客さん様の車を整備する上で非常に重要な工程なので、各々の職業訓練校に戻ったあとも、展開ができるように、この期間で習慣化させることが重要になります。

〇ソフトスキル授業

この授業では、インストラクターのほぼ全員(9割程)が常にアクティブな状態で授業に取り組んでいます。1グループ3人~4人のスモールグループに分けて、リーダーを決定し、各々の課題をクリアしていくという流れです。

定期的に開催するリーダーMTGで結束力を固めて、問題の進捗を共有していくことで、責任感が徐々に生まれてきています。アクションプランや、ロードマップを自らのチームで作成しています。活動期限・目標も自ら決定しています。

本日も日曜日ですが、実習場にて終日PDCAの実施を行っています。ことを起こすべき目的や、考え方をしっかり丁寧に伝えて、研修生の疑問を解決し、適度なプレッシャーを与えることにより、指示されずに自ら進んで行動を起こしています。

ソフトスキルの一番の目的は、自身が務める職業訓練校に戻り、リーダーシップを発揮して、カイゼン活動の実施(アウトプット)を実施することです。その為の学習になります。その目的をしっかり伝えていきたいと思います。

気づき・反省

研修生の中には、積極的に活動をしていない生徒が数名います。その現象が発生したときに、どうすれば積極的に活動をするのかが今後の課題になっています。

出来るだけ、チーム内で起こっている問題はチームで解決を行っていきたいと思っています。その為には、リーダーにアプローチを実施して、まずは、リーダーのリーダーシップを育てていく活動が不可欠になってくると思います。その為にはリーダーとは何なのか。どうゆう役割なのか。どういう事を期待されているのか。をリーダーMTGの中に取り入れていく必要があるかと思います。

授業をすることで心掛けていることがあります。言葉が通じにく国なので、しっかりと時間をかけて丁寧に、論理的に説明をするという事です。○○だから△△。△△だから□□。というように、相手の立場に立って順序だてて説明していくことが必要になります。この経験は日本に戻った後でも有効に活用する事ができると思いますので、しっかりと学んでいきます。

専門授業の中では、自動車の構造などについて質問があった際に言葉で説明しがちです。言葉で説明をした場合その場で相手は理解しても、すぐに忘れてしまうので、言葉 + 解説書や要領書などの図も見せながら、分かり易く説明するという工夫を行っていきたいです。後にアウトプットを実施するインストラクターの事を考えた行動を実施していきます。

今後に活かせること

今回の渡航での私自身の一カ月間の目標は、「リーダーシップとマネージメントについて経験を伴って理解する」です。

目標を達成するには、まずは自分自身がリーダーシップとは何か、マネージメントとは何かを理解します。理解したことをソフトスキルの学習段階でアウトプットするまで実行していきます。

インプット→アウトプットする事により、より理解が深まります。リーダーシップとマネージメントを理解した研修生がどのようなアクションを行うのか。その時に私自身が研修生に対して、どのようなリーダーシップを発揮し、全体をマネージメントするのかを現場で経験をしていきます。

リーダーシップを発揮する為には、自分自身の影響の和を拡大させていく必要があります。まずは、自分自身が良い例として、実行していく姿をみせていきます。今一緒に1ヶ月間を共にしている、愛媛トヨペットの斯波さんと高知トヨタの曽我部さんと協力して、研修生が自身の職業訓練校で今回学んだことを確実に展開できるような授業を心がけていきたいと思います。

今回実施した内容が中心になって、次回渡航の計画が作成されますので、後工程のことを考えながら、現在で可能なベストな状態まで持っていきたいと思います。

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