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【台湾の面白い建物】逍遙園

最近高雄にオープンした、日本統治時代の非常に特色のある建物です。鉄骨と鉄筋コンクリートの混構造になっています。屋根は鉄骨トラスの上に木造でかかっています。

この不思議な様式は、1940年というほぼ戦時に建てられたため、内部に防空壕を持っていること、様式的な整合性よりも、スピードをもって完成させなくてはならないことなどが影響しているのだと思います。

建物は、大谷光瑞が高雄に西本願寺の布教の拠点として計画したものだとのこと。大谷光瑞は大正天皇の親戚筋にあたり、西本願寺の重鎮、且つ準皇族というような立場で、高雄では最重要なVIPだったようです。

これが戦後長い間公営の住居として使われていたものを、日本の大谷大学の協力のもとに復元をしているとのことです。

日本で伝統的な建築を見慣れた目からは、非常に特殊な建物であるように見えます。例えば、足元の鉄骨の柱の上に作られたデッキ、鉄骨のトラスで構成された屋根など。車寄せのあり方など、明治の洋風建築の佇まいを彷彿とさせます。

しかし、これも歴史の一断面を表している建物なのだと思います。何故防空壕があるのか聞いたところ、大谷光瑞というVIPの住む施設であるため、いざ空襲があった場合を考えて設けられているという説明でした。

そしてそれが、住居として使われて朽ち果てかけていたものが、改めてその由来を発見されて修復された。そのことも特筆すべきでしょう。

https://su327396.pixnet.net/blog/post/120806961

案内の人によるると、この紋章は皇室に関係があることを示しているそうです。


上の文字はチベットのものでしょうか。青と白の鮮やかな模様と合わせて、とても印象的です。
これは古い家屋に見られるおくどさまですね。
天井には鉄骨の架構が組まれています。トップライトも設けられていますね。
大谷光瑞と大正天皇の関係を説明しています。配偶者が姉妹という、義理の兄弟に当たるわけですね。
タイルと木の床の切り替えの部分。日本ではあまり見ない処理です。そう見えるのは、高低差がないからでしょうか。
鉄骨のフレームに木の天井が張られている、ハイブリッド構造です。
この出窓は、日本から持ってこられたものなのだそうです。
一階にはこのようなコンクリート製のシェルターが設置されています。
足元がアーケード状になっているこの不思議な構造は、後に付け加えられたのではなく、初めからこういうものなのだそうです。戦時下の特殊な状況で急遽計画されたために、このような形式となったのだろうと催促しています。


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