水素細菌Hydrogenovibrio marinus MH-110において低CO2条件で高親和性Rubisco遺伝子の発現を制御する調節因子の同定
水素細菌Hydrogenovibrio marinus MH-110は、独立栄養的生育に必要なCO2固定を行う酵素であるribulose-1,5-bisphosphate carboxylase/oxygenase (Rubisco)を3種類(CbbLS-1, CbbLS-2, CbbM)持っており、これらは気相中のCO2濃度によって発現制御され使い分けられています。低酸素環境ではCO2に対する親和性が最も高いCbbLS-2と、CO2を濃縮・固定する機能を持つカルボキシソームという細胞内小器官が発現します。
CbbLS-1とCbbMの遺伝子発現は、それぞれCbbR1とCbbRmという転写調節因子により制御されることを報告してきました。今回、低CO2条件下でのCbbLS-2の発現が、CbbLS-2とカルボキシソームの遺伝子クラスターの下流にコードされるCbbR2によって制御されていることを明らかにしました。
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