新宿。0:30。俺はこんなコトを考えて毎日、帰宅している

「ちょっとぉ! どうしたのよヒロユー?」
あ…あぁ、悪い。
「何よ、駅張りの広告に見とれてぇ。ヒロユってサトエリ好きだったの?」
いや。そうか、この女は「サトエリ」という名前なのか。
「え! 知らないで見てたの?」

見ろよ、このポスターを! このポスターは四六4倍以上。
この睫毛のしっかりとした出具合から察するに、大型プロッターだったとしても実寸150dpiは堅いね。
だと考えれば、このポスター全体のデータサイズはギガ単位なんじゃないかな? 素晴らしいじゃないか!

「もう!」
なんだよ、いきなり怒ったような声を出して!?
「どうして? ヒロユは、いっつも仕事の話ばっか…」
あっ! 悪い。どうにもこうにもつい…。
「そんなに仕事が好きなら、ヒロユなんか仕事と結婚すればいいんだっ!」
いや、だから悪かったって。
「私といる時は私だけを見てよ!」(涙目)

――エロは、いらない。これだけで腹いっぱい。

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