SUKIYAKI Lovers

会社の同僚と、すき焼き。
タイトルが直球なのは、本っ当に久々にすき焼きなんて食べたから。
「美味しいね」って心から思えたから。
だから。
今日は「すき焼き記念日」。
どうも。
貧困に喘ぐ、幼少時代を過ごしていたキタナカです。
母さん。あれは一般的には「ウナギ」ではなく「柳川」と呼ぶそうです…。

ハリー先輩が、ご自身の日記でも書かれてましたが髪を切りました。
ボーイッシュなイメージになるくらいに短く。

なんか話しかけ辛くてソワソワ。
はてな?
どうしてだろう?
初恋の人がショートカットだった訳でもないし。
短い髪にトラウマがある訳でもない。

あ!

このガキ! チョコマカと!
「へへ~ん、捕まえられるモンなら捕まえてみろってんだい!」
よしっ!捕まえたぞ…って、痛ててっ! コイツ噛み付きやがった!
「放せよっ! 放せってんだい、このコンコンチキ~!」
悪いが、密航者はスマキにして海に放り込むのが掟、…って、お前女か?
「女だったらどうだってんだい! このデクノボー野郎!」
いや…。
「煮るな焼くなと好きにしやがれっ!」(どっかと甲板に座り込む)

これか!
海賊シナリオC-17「密航少女はシャワーを浴びるとベッピンさん」なのか!

気付いたキタナカさん。
さっそく行動です。
微にいり細にいり、上記シチュエーションを説明。
「ハリーさん、俺が首根っこを捕まえますから『放せ~放しやがれ~』って言ってください」と懇願。
「そうデスか? キタナカさんは、そうなんデスね?」(奇妙な生物を見る目で)
こくこく。(キラキラした期待に満ちた眼差しで)
「それじゃワタクシ先に帰らせていただきマスね?」(恐怖にガクガク震えながら)
ちぇ。
逃げられた。

いや。
「帽子が取れたら長髪(ブロンド。ティモテ)がフワリ」ってのもいいな。
「母をた●ねて三千里」の、マルコ風の服装と帽子で。
風で帽子が飛ばされて「あっ!」なんつって。
「深窓の令嬢、自由への逃亡」って感じで。
そして市井の俺と出会う。
二人は「当然」恋に落ちる。
うふ。
うふふふふふふ。

――世間の風は冷たいけれど、コレで結構幸せです。

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