キタナカ、大いにフィバる!

ククルェィジィーダンサー、キートゥワァナァクァァ~! COMI’N!!
「あ、はじめまして。私キタナカヒロユと申しまして、某R18DVDメーカーで広報部に所属する者です。あ、こちらが名刺です。いえいえ、ダンスと言っても嗜む程度で…お恥ずかしい限りでして、えぇ」
どうも。
礼儀正しいクレイジーダンサーです。

という訳で。
今日はビッグサイトでR18業界メーカーの展示会があったのです。
この業界は横の繋がりが結構あったりするので、別メーカーの広報さんに「遊びに来て下さいね~。うちのメーカーも盛り上げていきたいんで、手伝ってくださいよ~」とか。
で、遊びに行ったり視察に行ったりだった訳です。

一通りPOPのメーカーを回り、申し訳程度に同業のブースを覗いて。
知り合いのいるメーカーに向かい。
「一四時にイベントやりますから、絶対来て下さいね。うちの新人ちゃん可愛いですよー」てな前情報があったので、一四時五分前に行きました。

知り合いを発見して、ホッとする。
自分が勤めていて何だが、この業界は知り合いじゃないと胡散臭く見える。
こうさ。
「借金のカタにR18DVDに出させる」とかね。
プロダクションの存在を知って、業界の仕組みを知った俺でもそう思う。
況や普通人をや。

話を戻して。
「あ。丁度始まるとこです。イベントスペースはこっちです。前の席空けてありますから」
至れり尽くせり。
かぶり付きで、女優さん見れるなんてね。
……いや。ストリップじゃないんだから、「かぶり付き」て!
まあ、多分。
「本当に危ない人」が出た時の為に、最前列は社内の人で埋めてあるんだろうけどね。(俺は空手の通信講座で、一級を持ってますから尚更)
夢を奪って申し訳ないけどね。
たまーに、ファンの中で本当に「アレ」な人もいるんで、御勘弁願いたい。

イベントの司会が軽快な進行で、女優を紹介する。
女優さんは、可愛いけど少し愛想がないかな?
渡されたプロフィールを見る。
「趣味:ネットゲーム」
一気に、愛想のなさがプラス印象に転じる。
一緒にネトゲしようぜ!

そして、イベント終盤。司会者のテンションも上がる。
『よーし、じゃ野球拳しちゃいましょう!』
ふぅん。
『立候補する方はいらっしゃいますか? いないようならこっちで指名しちゃいますよ!』
ふむ、進行上しょうがないやな。
『最前列の、坊主頭の美少年さん! ステージに上がって下さい~』
俺か? 「最前列の美少年」は俺だけだしな!
縋るような視線を、知り合いの広報さんに送る。
めっちゃ、笑ってはる…。

仕込みか!

ヤケになって、派手な振りを付けてビッグサイトで踊りまくりました。
会場はノーリアクションだったけどな!(むしろ、失笑されてました)
でも、俺が服を二枚脱がした時には、声援を送るのな。
「都合のいい男」って訳ですかい。
まあ、慣れてますけどね。(「もう許してぇっ!」と懇願しても何度も弄ばれちゃう、嗜虐心をソソるワガママBODYだからです)
ぷんすか☆

――「うちのメーカーも盛り上げていきたいんで、『手伝って』くださいよ~」
これか!

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