タウン誌「いきいき杉並3月号」特集:【街の元気なお爺ちゃん】

バレンタインデーで、社内でチョコが配られまくっている訳です。
正直、甘いものが苦手な俺にとっては苦痛です。
そもそも。
俺は「バレンタインチョコをきっかけに、女の子と付き合うことになったコト」なんかありません。
生まれて初めてチョコをもらったのは、社会人になってからです。
保険会社のおばちゃんから貰ったのが初めてですよ、えぇ。
どうせなら。
ワコールかなんかの発案で、「好きな男の子に、今履いてるパンツをプレゼントする」とかならいいのに……。
それなら「義理パンツ」は無いだろうし、街中にノーパン女子が溢れて一挙両得です、WIN-WINの関係じゃないですか。
ヤヴェ! 俺、天才?(変態)
どうも。
チョコの食い過ぎで、頭が痛いキタナカです。

『勇者ヒロユよ! よくぞ、ココまで来た!』
魔王ザルドス! 貴様の誤算は『人を信じる心』を侮っていたことだ!
『ふふ。中々、言いよる。昔は泣き虫だったお前が、よくぞココまで育ったものだ……』
え?

『ワシは、お前の父だ!』
な? ウソだ! 父さんは白鷹騎士団の団長だったって……。
『くく。そんな時期もあったが、人間に絶望したのよ』

『人間は私利私欲を満たす為に、平気でウソを吐く。他人を陥れることも、省みない』
でも! 僕は……、僕は人間を信じる!
『くく。親子で道を違(た)ごうたか? まあ良い、かかってこい!』
親子の縁など関係ないゼ! 魔王ザルドス! 僕は貴様を…倒す!
『ふん、貴様のような出来損ない! 元より息子などと思うてないわっ!」

「お取り込み中のところ、申し訳ないがの……」
あ、貴方は国王様! どうして、このような危険なところに?
「実を言うと。ワシは、魔王ザルドス(つまり、お主の父親じゃな)の叔父だったのじゃ!」
えぇっ?

「あたしにも言わせておくれ」(無駄に、色気を振り撒きながら)
あ、宿屋のテレサさん……。(ぽっ)
「あたしゃ、魔王ザルドス(つまり、アンタの父親さね)と、不倫関係だったんだよ」
うわ!
「『妻とは、子供が出来てからご無沙汰』って相談されて、つい……ね?」
生々しいトーク禁止! っつか、俺の二の腕に胸を押し付けないで!

「それじゃったら、わしもあるぞい!」
長老……。
「お主は、本当のところを言えばワシの子なんぢゃっ!」
ちょ、おま……!
「いや~。年甲斐もなく、抜かずの二発じゃった。お主の母親の絹肌は甘露じゃったぞい?」
こ……このヒヒ爺ぃ!

「だったら、私も言わせて貰うわ!」
え? 魔法使いのアンナ! 君も?
「私の母が、魔王ザルドス(そう、あなたの父親じゃなかった人よ)の魔法の師匠なの」
ちょっとだけ待ってくれ……、頭を整理するから。
「アンナの母親もワシが…ふひひ。アンナの弟であるジョッシュは、ワシの子ぢゃ!」
長老どんだけ~?
「テレサさんの巨乳にも、よくお世話になったもんじゃて……。ふぉふぉ」
「うふ☆ 長老ったら、凄いテクニシャンなんだもの……」(ウットリ)
えぇぇ!

『あのさ……。お前って、ワシの子じゃなかったん?』
うん、そうみたいだよ魔王ザルドス(俺の父親じゃなかった人のことだ)。
『うっわぁぁ~』
でも、なんか急に言われても実感が湧かないよなぁ。
『なんかさ、モチベーションがダダ下がりだわ』
いや。俺の勇者としての立場も考えてくれよ! っつかテレサさんと……。
『あぁ、あんときは『魔が差した』としか言いようが無いわ。正直なとこ』
まぁ、あの色気で迫られたらなあ……。うん、分かるよ。
『正直、やってやれねーわ。まさかアイツが長老と浮気とはなぁ……はぁ』(溜息)
いやさ魔王ザルドス…(くどいが、俺の父親じゃないタダのおっさんだ)。
俺も、なんだか人間が信じられなくなってきたわ…。

【参考資料】「人物相関図」

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