知らないコトを知ってるかのように書いてみよう。「白虎隊」

俺は無知にして無恥である。
え! WHIP?
いや、それムチだたら。
むしろ大好物だから。
え! ホットパンツからはみ出す太腿じゃない、お肉?
いや、それムチムチだから。
分かりにくいけど、それも違う意味で大好物だから。
え! 白菜の唐辛子風味の漬物?
それ、キムチだから。
相当、無理があるから!
特に「社会」の分野が苦手。
名古屋市が愛知県なのは覚えたけど、神戸が何県か分からないから。
更に言えば、大阪と京都と神戸の位置関係もサッパリだから。
そんなアテクシ。

知らないコトを知ってるかのように書いてみよう。その四。
知ってる度:★☆☆☆☆
テーマ「白虎隊」

白虎隊。
海援隊。
新撰組。
忠臣蔵(これは団体名なのか?)。
かような、歴史に名を残す団体(?)がね。
何をした人たちなのか分からないの…。
時代順に並べるとかも無理。
特に「白虎隊」なんて、実在してたのかすら知らん。
名前が格好良すぎ。
「真田十勇士」「南総里見八犬伝」とかは創作だよね! ね?
う~ん。
一応、高等学校社会科の選択授業は日本史だったんだけどね。
「世界史と地理が、もっと苦手だった」ってのが理由だからね。
芸術の選択授業も「書道は左利きだから論外、美術は苦手だから音楽」だったからね。

という訳で、「白虎隊」について考えてみる。
名前から察するに、「青龍隊」「朱雀隊」「玄武隊」も存在しただろう。
語感から、「青龍隊」は水軍。
「朱雀隊」は機動力と情報戦に長けた忍び。
「玄武隊」は防御力重視の鎧武者。
となれば、当然「白虎隊」は空軍。
…と言いたいところだが、白虎隊が存在した時代に空軍は無いっぽい。
いや、いつの時代かすら知らないんだけど、それくらいは分かる。
俺だって、そこまでバカじゃない。
だから、きっと「弓兵部隊」かなんか。

歴史上、他の部隊が語られることが少ないのは、全滅したからであることは明白。
そして、最後まで残った部隊が「白虎隊」と考えるのが自然。
更に言えば、白装束で弓を引く姿がソソられるのは女性。
白虎隊は「若い女性だけで編成された、白装束の弓兵隊」だったのだろう。
しかも、四天隊の内で一番、発言権が弱い。
うん、なんだか面白くなってきた。

月に一度の報告会――。
「『青龍隊』我樹丸よ、首尾は如何?」
「はっ。川岸の守備は滞りなく、仰せの通りに治水を行ない地域の農作物は豊作とのこと」
「うむ、善哉。して朱雀隊の飛燕」
「はっ。隣国は政情不安にて、我が同胞による情報操作も首尾よく進んでおります」
「玄武隊、ロドリゲスはどうか?」
「武器・鎧の増産はぬかりなく。兵の士気高く、いつ合戦があっても問題ござらぬ」
「白虎隊、胡蝶」
『えとあのそのっ。みんな弓を射たり、的に当てたりしてますっ!』

【30分後】
「しかし何故、お館様は白虎隊などを四天隊に残しおるか?」
「くくくく…。我樹丸よ、それは知れたこと。『女の武器』を利用したのだろうよ」
「なんと! それならば拙者も世話になりとうござる」
『な! 失礼なッ!』
とまぁ、こんな調子で「おまめ」にされてる白虎隊。
でもね?
報告内容は、ちゃんと考えといた方がいいぞ胡蝶ちゃん。

そして、最後の合戦。
「青龍隊より入電。『ワレ、ソウダ フノウ』」
「朱雀隊、全滅。飛燕よりの伝書鳩に『多勢に無勢でござるよ、の巻』と…」
「玄武隊、白虎隊が敵主戦力部隊と交戦中――」

「もはや、ここまででござるか…」
玄武隊150人に対し、取り囲む敵兵は2,000人。
「ロドリゲス様! お逃げください!」
「何を申す! 拙者は主らと運命を共にするぞ! 敵前逃亡なぞ…うっ!」
部下による当身に、不意を突かれる形となったロドリゲスは気を失う。
「こうするしかないのです。ロドリゲス様さえ生き残ってくれれば、我らは本望で御座います…」
一頭の馬が、敵の包囲の目を掻い潜るよう川岸を走る。
「さぁお前ら、最後の一暴れだ! 玄武隊の恐ろしさを知らしめてやれ!」
その。
括り付けられたロドリゲスを運ぶ馬の行き先は、誰も知らない。
噂によれば、ブラジルでコーヒー農園を作り大成功を収めたとか収めなかったとか…。

元より遠距離戦を得意とする白虎隊は、窮地に立たされていた。
しかも、胡蝶の矢筒は一矢を残すのみ。
もはや、白虎隊の運命は風前の灯――。

「ひゃっはぁ! 女だ、女がいるぞッ!」
『ひぃ!』
眼前まで迫る敵兵。
完全に浮き足立った胡蝶は、部下に指示も出せず立ち竦んでいた。
「おっぱいちゃん、一番槍~!」
不躾に胡蝶の豊満な胸を、無造作に揉みしだく敵兵。
『ひゃんッ!』
胡蝶は、番えていた矢を虚空へと放ってしまう。
(これで、終わりだ。きっと私は敵兵の慰み者になるのね?)

とんっ。

敵総大将の眉間に不自然に突き立つ、白羽の矢。
「あ…あれ?」
「どう」とばかりに落馬する主の姿を見た敵兵は浮き足立つ。

――こうして。
白虎隊の活躍により、城は守られた。
白虎隊の名前は歴史に残り、今なお語り継がれているのである。

多分、こんな感じだと思う。
絶対違うと確信してもいる。
なんか、もっと切なくて悲しい最期を迎えてるような気がする。
でも。
きっと、調べてしまうと、この日記を消したくなるので調べない。
それが俺スタイル。

――白虎隊ファンの皆様ゴメンナサイ、悪気は無いんです。

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