イージーカム イージーゴー

「猫だ~」
猫だな。
「可愛いよねー」
そうか?
「むー。素直じゃなーい!」
だって、俺って猫アレルギーじゃんか?
「あ、そっか」
家に帰ったら手ぇ洗ってくれよな。あと、服は洗濯。
「あれ?でも、こないだ帰りにヒロユが猫と戯れてるのを見掛けたけど…」
ぎくっ!
「ははぁん。私が猫に夢中なのが面白くない、と」
ンな訳あるかよ! ベベ別に俺はだなぁ。
「はいはい。そういうことにしときましょ。大丈夫だよ、いつだってヒロユが私の一番だよ☆」

あぅ!あうぅ!うぐっえぐっ。(上記の会話を、涙ながらに指さしながら)
「ふんふん。『こーゆーのがいいんだよ!どうして皆分かってくれないんだ!?』と」
こくこく!
「まぁ分からないでもないけど、もうちょい現実を見ようぜキタナカ」
どうも。
脳内で紡ぎ出される会話に対して、脳内のもう一層上の住人にツッコまれて、もうなにがなにやら? なキタナカです。

社内の制作会議に呼び出されました。
はて?俺なんかした!?
社長に聞かれました。
「『メイド萌え』ってどんなんだ?」

くらっ。

一瞬気が遠くなりました。
い今なんと、仰りやがりましたか?
メイドさん萌え?
なんで俺?

「だってキタナカってメイド喫茶とか行くんだろ?」
行きません! あんなのは偽メイドです!! 俺が好きなのは「概念としてのメイドさん」なんです、失礼なっっ!!
「好きなんじゃん」
いや、「エマ」がですね。
「それはなんだ?」
じゃ、「まほろまてぃっく」がですね。
「いや、サッパリ分からん」
えと。職務に忠実でありながら、時々見せる「素のリアクション」とかがですね。
「それは全然エロくないだろ…」
うぐ…。
制作部の面々の集う中『メイド萌え』を解説。

その、再作会議の後。
「キタナカさんって『本当のヲタク』だったんですねぇ」と制作部の若手社員に言われました。
えっと…。
これって、なんかの罰ゲームかなんかですかね?

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