「男はつらいよ」(天才RE-Mix)

いやあ。
今朝ほど、久しぶりにダークサイドに飲み込まれました。
三年もの間。冬眠してた俺――。
成人してから飲み続けてきた酒を断ち、必死で抵抗してきた。
それでも来やがる! 呼んでもないのに奴が来やがる!

ざけんなよ!(「宇宙(そら)よりも遠い場所」11話のシラセちゃんです)
25年来の付き合いだな、おい! 久しぶりだな!
お前なんかに負けて堪るかよ!
こちとら。「死ぬ思い」どころか、「死にたい思い」まで乗り越えてきたんだ! ヤクザにケンカ売っても殺してくれなかったんだよ! 今さら、友達面してやってくんじゃねえ!
Damn shit!
「お前の席、ねーから!」とか言いてえ。

ぐあばばばば!(南国のフルーツ)
くっそくっそ! 一滴も飲んでないんだぞ! 何だコノ野郎。(北野武)
「こんな状態にならなくなる」って聞いたから、薬も使わずにやめたんだ。
その「鋼鉄の意志」を貫いても、これなのかよ!
なんで、こうなる!

駄目だ。自分で開発した「目を瞑って深呼吸10回」も、利きやしない。
惰性でPCに電源を入れてみたけど、「何をしたらいいか?」が分からない。そもそも、「したいこと」ってなんだ?
死ね! 度し難く愚かな衆生ども! 俺よりバカな人間は全員、俺と一緒に服毒自殺すれ!
むしろ。エイリアンに片想いして、雄カマキリみたいに「ヘコヘコと腰を振りながら」雌のエイリアンに頭から食われろ!
ファラオの呪いにかかって、全員チンコもげろ!
大脳旧皮質の全摘出を、世界人類に義務化しろ!
何が「生きがい」だ! 何が「守りたい、その笑顔」だ! 全部丸めてブラックホールに不法投棄すれ!
絶望が止まらないんだよ。
布団圧縮袋で「ぺしゃんこ」にされて、押入れの中で「茶色い絵の具」とか舐めて暮らしたいんだよ。

――と、思っていた時期が俺にもありました。(刃牙)
家人に無理やり飯を食わされて。
拘束衣姿で鎮静剤を打たれて。(流石に比喩ですよ?)
眠らされて――。
12時間経ったら、アラ不思議。
いつも通りのキタナカさんが戻ってき……てない? だと……。

まあ、いい。
PCの前に座るだけの勇気は、振り絞れば出せた。
文字も打ててる、悪くない。
でも、原因が分からない。
「気温差」とか「気圧」は、昨日とあまり変わらない。
悪い夢でも見たのか? それはない。俺は起きた時に、夢の内容は大抵の場合は覚えているし、覚えていない場合は不安定にならない。

コレが「キタナカ家の日常」のダークサイドだ。
脳内CPUのクロックスピードが最大になり、ファンもフル回転で「自分を罵倒してくる」存在X。CPUは熱暴走寸前だ。
反論しようにも、相手は俺にとっての天敵。
「最強の論客」だ。

理由は薄々とではあるが、分かっている。
多分、「今日は内科に行って、帰りに髪を切ろう」と昨日決めたからだ。
外出が厳しい俺にとっては、凄い時間をかけて決断した。
朝起きて、ふとカレンダーを見た。
「今日って、祝日やんけ!」
そんな、「ちっぽけな挫折」でコレかよ!

家人は慣れたものだ。
薬を飲ませて、俺を無理やり寝かせた。
もちろん。
俺は、一番上で書いているようなことは、言葉にはしていない。
頭が割れそうな苦しさから、猛スピードの激情の「嵐」に翻弄されている。
イデアとロゴスがタッグを組んで、二人でサブミッションを掛けてくる状態だ。逃げられやしない。
膝を抱えて、滂沱の涙を流しながら「完全に無表情」になっている俺を、構い過ぎずに「介抱」してくれるだけだ。
「死ぬ。ヤバい。止まらない……。どうしてだよ? もう過ぎたはずだろうがよ……」とか譫言(うわごと)のように言ってただけだ。

起きたら動けたから書いた。
それだけ。

――もう、大丈夫。昔のパンク気質が出ただけですからね。

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