有線で繋ぐ愛(或いはALERT YOUR TENDERNESS)
新しい言い訳を思い付いた。
どんな理由で責められても、俯き加減で「病気の母が…」と答えるのだ。
「ちょっと~、この間一緒に歩いてた女って誰なのよっっ!?」
「病気の母が…」
「キタナカ君! 請求書が届かないんだけど!」
「病気の母が…」
うーん…。
微妙~。
万能言い訳を思い付いたアナタ!
「全日本言い訳協会」理事の私宛に連絡ください、待ってます。
※結果として、「パレード中の鼓笛隊に巻き込まれました」が大賞を受賞
どうも。
母親は、健在どころか俺よりアクティブなキタナカです。
「ん…んっくぅ~」(胡坐をかいて、上半身男モノのYシャツのみでノビをしながら)
おう、起きたか。
「ふぁぁ、今何時ぃ?」
んーと、昼前だな。
「むー、そろそろ起きなきゃだねぇ」
あぁ、そろそろ起きなきゃだな。
「うわ、ヒロユに窘められた! スゴイ屈辱感、それが今ココに!」
微妙な英文和訳みたいな言い回しを使うな。しかも相当に失礼だぞ。
「ふにゃあ、まだ眠いよぅ。けど、お腹空いた~」
「THE怠惰」って感じだな。いやむしろ「欲望に忠実な奔放ガール2025」といったところか。
「勝手なキャッチフレーズを付けるなぁ! しかも、なんかエロいし!」
ま、冗談はさておき。パスタとスープがあるから、たんとおあがりなさい。
「『世界名作劇場』に出てきそうな、近所の優しいおばさんチックな暖かい目で見るなぁ!」
今日は、ちょっと凝ってみたんだよ?
「うわ!聞いてない!?」
今日はだな。キタナカヌーベル料理第十八弾「ウソ?コンソメ尽くしのパスタ&スープ小悪魔風」だ!
「うわー、そこはかとない不安が~」
褒めるなよ、照れるじゃないか。
「褒めてない!」
1.まず、パスタを茹でるお湯を沸かします。
*普段は最初から投入する塩を、ココでは入れないのがコツだゾ☆
「何故『クッキングパパ』っぽい展開に!?」
2.お湯が沸いたら、ドンブリに超高濃度コンソメスープを少量、マグカップに適量のスープを作っておきます。
「うん?」
3.余ったお湯に塩を投入。パスタを茹でます。
「なんか…展開が読めてきたんですケド」
4.湯切りしたパスタを高濃度コンソメに絡めれば…。「ウソ? コンソメ尽くしのパスタ&スープ小悪魔風」のできあがり!
*一緒に作っといたスープをパスタにかけたりすると、味が調整できるゾ☆
「…」
どうよ!(得意げ)
「いや、コメントを求められても…」
ダメ?
「そんな『餌をねだるジャンガリアンドワーフハムスターのようなつぶらな瞳』で見ても、そんなん食べたくないっつの」
「ほんだし」バージョンもあるよ?
「ほとんど変わらない折衷案が!」
しょぼ~ん。
「ホ…ホラ、駅前に新しいレストランができたじゃない? あそこに行ってみようよ!」
…。
……。
なんて展開のあるはずもなく。
そもそも、相手すら居ないことに今さら気付きガク然としつつ。
大量の「ウソ? コンソメ尽くしのパスタ&スープ小悪魔風」を目の前にして、途方にくれる俺な訳です。
タメになるコトは書けていませんが、サポートいただけたら励みになります。よろしくお願い申し上げます。