ヲタヲタすんなよ、マイブラザー

「オヤツは300円までですからね~」
せんせ~! バナナはオヤツに入りますか~?(鼻息も荒く)
鬼の首を獲ったように質問をするキタナカ少年。
まさか。
あんな悲劇が、その後に待っているとも知らずに…。
-10分後
「そういうテンプレなことを言う子は先生キライよ! えいっえいっ!!」
う゛ぃぃぃん!ぐこっぐこっ!!
あふゥン☆
どうも。
当時から、求められると応えてしまう敏感ボディが厭わしいキタナカです。
「あ~ら! こんなにしちゃってイケナイ子ねぇヒロユ君は!!」(興奮に上ずり気味な声で)

さて。
ヲタクについてですが。
俺のような人間が、語って良いのかは分かりません。
そう。
一般の方には「ヲタク」と蔑まれ、ヲタクな方には「似非(えせ)ヲタ」と断言されるような俺ですからね。
コウモリさんなんですよ、実は。
飽くまで私見なんで、異論や反論は受け付けますが、それに対するフォローまでは期待しないでくださいな。

俺が「ヲタク族」という言葉を初めて耳にしたのは、小学生時代でした。
「ヤングパラダイス(略称『ヤンパラ』)」で「二人称を『お宅』と呼び、漫画やアニメを愛する奇妙な人種」という括りで紹介されていたのが、ファーストコンタクトでした。
当時は「そういう奴」を揶揄(やゆ)するために使われていました。
だから。
俺の中での認識は「ヲタクか否かは『第三者』が決めること」でした。

ところが時が経ちますと、世の中の事情も変わってきます。
MSX2からPCに触れてきた俺は、当時はヲタクだったハズなのに、(間接的にでも)仕事の役に立ってくると誰も「それ」を責めません。
むしろ、称賛せんばかりの勢いです。
ちぇ。
当時は、あんなに冷たい目で見ていたクセに…。
アタイ。
「人間ロータリー」って呼ばれていたけどサ。
心だけはピュアなママだったんよ?
アンタなら…。
本気(マジ)になっちまいそうなのサ!(レディース三代目「罵婁覇羅」特攻隊長キタナカアケミ[17])
なんじゃそら。

しかも、ヲタクな方は自己主張を始めました。
「この分野なら誰にも負けない」という自負なんでしょうね。
「情報=金」って話は昔からありましたが、それが実証されたのが「現在」なのでしょう。
つまり。
「それで飯を食える可能性」が生まれれば、その人はクリエイターたり得る訳で、ある種の「赦された感」を得たのではないか?
もっとも、その人が「本当にそれだけの知識を持っている」かどうか、は別問題なんですけどね。

つまり。
「ヲタク」は二種類に分類できるのです。
「二人称ヲタク」と「一人称ヲタク」です。
前者は「アキバ系」などに分類される、俺が昔に定義した「周りが言った時点でヲタク」というもの。
「昨日アニメDVDを買いに行ったら即日完売で、ヤケ酒を飲みに行ったキタナカさん」をアナタがどう思うか? が争点になってくる訳です。

後者は「自己紹介で言えてしまうような、『ある種の知識』に絶対の自信を持ったヲタク」。
もちろん、両方に当て嵌まる人もいるでしょうから一概には言えませんが。
他人さまより漫画やアニメやゲームについて詳しいなんて、俺にはとてもではありませんが言えません。
大学時代から漫画を読み始めた、遅咲きヲタクですから。
無作為に百人抽出しても、上位一割に入る自信がありません。
むしろ。
「海洋生物について」の方が分母が少ない分、詳しいやも知れません。
それも、海洋学者にしてみれば児戯に等しい知識だろうな? と思います。
「サッコファリンクス(フウセンウナギ)って今まで遺伝子構造が同じ種は見つかった例がないんだよね~」と得意げに言ったら、「あぁそうだね。でも、1999年にアメリカの海洋学者が耐圧深海カメラで生きたサッコファリンクスを撮影したよね。いやぁNHK特集で流れたときは興奮したなぁ」と返される気分、とでも言おうか?
曰く「釈迦に説法」。
喩えが分かりづらいこと、この上ない。

つまり、だ。
俺は「二人称ヲタク」であり「一人称ヲタク」ではない、ってことになる。
「見た目や趣味はヲタだけど、深い造詣は持たない」という、非常に悪いトコどりな存在だったりもするのだ。
唯一の取り柄は「美しいこと」。
そんなの、なんの役にも立たないよ…。
ちぇ。(舌打ち一つで、すれ違った女性をヌレヌレの腰砕けにさせながら)

なんて落ち込んだりもしたけれど。
帰りに中野に寄ったら、好きなキャラクターのフィギュアが売られていたので、ゴキゲンになってみたりもする自分が大好きです。
えへっ☆

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