エロティックテキストマスターへの道

携帯の「メール保存」欄に、自分に宛てたメールがありました。
なんだか、タイムカプセル気分です。
「過去の俺から未来の俺へ――。元気か?」みたいな感じでしょうか?
過去の俺も中々気が利いてるじゃないですか?
どれどれ?
「宇宙のもずくとなるがいいっ!」とだけ書いてありました…。
えと。
酔っ払った時に思い付いて、鬼の首を獲ったかのような喜びようで携帯に打ち込む自分を想像したら悲しくなりました。
どうも。キタナカです。

今日は、昨日自分で打った「神の声」とでも称するべきテキストを上司に提出しました。
すんなり通ると思うでしょう?
「キタナカ君! 君は神の子か?」などと、滂沱の涙を流す上司。
いや。
少なくとも、俺だけはそう信じていたかったのですよ。

結果。
全部リテイク……。
つまり、俺の文章にはエロリビドーが圧倒的に足りない! と指摘された訳です。
「もっとエロくて外連味のあるフレーズを!」とか言われました。
ケレンミって何?
ミリンの仲間かなんか?

「お掃除フェラ」とか「ドロドロの肉穴にとどめの肉棒お仕置きFUCK!」とか入れなさい、という事らしいんです。
いや。普通に思い浮かびますけどね、そういうフレーズ。
つまり、「はんなりと、しなやかに。やがて頬を赤らめ」を旨とする俺の文章は受け容れられないのでしょうか?
ゴメン嘘。
普通に、渾身のエロテキストをハネられました。

う~ん。
やっぱし仕事だと思うとダメだね。
優等生な文章を書こうかと思っちゃうもん。
ちゃんちゃら可笑しいやな。
「AV広報の優等生」なんて、「カトリックの香港マフィア」くらいに意味がないもんな。

うし! ハジけちゃいますよ~!
「作品内容と若干なら外れてもいい」という言質は、上司から取りましたからね!
頑張りますよう、俺ぁ(こうやって人の道を踏み外していくので、若い人は注意してね)。

――「もっとカタルシスを!」と言った上司をちょっと尊敬しました。

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