雨音はチョピンの調べ

マツタケ「もう、男性器に喩えられるのはイヤだ！」
赤貝「私なんか、小説とかでも表現として使われるのよ！　こんな屈辱、わたし耐えられない！」
アワビ「まだマシよ！　私なんか『グロテスクなソレ』を表すために使われるんだから！」
ポークビッツ「うるせーんだよ！　高級食材どもが！」（心の叫び）
どうも。
ポークビッツで喩えられる、小ぶりでプリプリな新食感☆キタナカです。

えと。
「ぼくたちのげんざい」を漢字にしたとき。
「僕たちの現在」とするのが、普通の人。
「僕たちの原罪」とするのは、厨二病を引き摺ってる御仁だと思うのだが、どうだろうか？
あ。
「週末」と「終末」でもイケそうだな？
ということは、だ。
「僕たちの原罪について語るには、まず終末の過ごし方から語らねばならないだろう」
って感じかね？
うん、イケそうだ。

長らく厨二病を患い（もう、三周しそうな勢いです）。
更に、生来の人見知りが拍車を掛けて、どんどん部屋に篭ってる時間が長くなってます。
可哀想なアテクシ。（メンヘラ女気取り）
「もう一生、上手く付き合ってくしかないのかな？」と思い始めてる次第。
※「付き『合ってくし』かない」の部分に蛍光マーカー推奨

そんな、アテクシ（しつこいんです）に対して。
「知り合いがクロスバイク（自転車）を買ったから、走りに行くよ！」とか言うんです。
「はぁ！　何、勝手に予定入れてる訳？」とか半ギレですよ。
必要以上に、神経質を気取ってみせるテクニックです。

理由を五十文字以内で説明しろ！　今日は（も）アニメ鑑賞の予定が詰まってるんだから！！
「『パンク修理要員』」
括弧付で十文字以内で収めやがった？　だが断る！
「あ。その知り合いは女子なんだけどね？」
それを早く言わんか！　もう俺の準備はOKだ、早く支度しろ！

そんなこんなで、キタナカさん。
てんやわんやの、キタナカさん。（テーマソング）
パンク修理キットや、替えチューブなどを準備する律儀っぷりを発揮。
約束の場所に向かう訳です。

折り畳みMTB（悪路走行不可）。
クロス×2。
クロモリロードという、まったりポタ軍団の中。
カーボンロード（ホイールはディープリム）という、空気の読めなさ。
先頭を引くと勝手に自分ペースで進んでしまうので、最後尾に配置される。
不服なれど、甘受する。

で、荒川CRに到着。
毎度のことだが、向かい風が凄い。
こういうときこそ、風除けを初心者に教える良い機会。
比較的低スピードで、前車両との距離を詰めるメリットが分かるし。
低スピードなら、距離を詰めても恐くないし。
まったくもって、キタナカさんは自転車の申し子やで。

で。
序盤に、女子自転車集団「TEAM　ele●hant」の練習に遭遇。
初心者を放り出して、女の尻を追いかけ始めるキタナカさん。
この、奔放にして自由なスタンス。（憧れます）
自分に正直な、俺が愛しい。
同行者の一人（男性）も引きずり込み、下心満載のトレインを組む。
「うはは！　堪らんですな堪らんですな！」とハシャぐオッサン。
ヒく若者。
真後ろに付き穴が開くほど（むしろ「穴が開け」と願いながら）彼女たちの「おヒップ」を観察してたら（趣味は「人間観察」）、俺の荒い鼻息を察知されて逃げられる。
ちっ。
普段、俺が「女子 レーパン　尻」等で画像検索してるのを見透かされたか！

モチベーションを失った俺は最後尾へと戻り、脳内でレーパン姉ちゃんたちの姿を反すう。
指先で、STIについてる（フライトデッキ用の）ボタンを親指で丁寧に愛撫。
口の中をモゴモゴさせて、不快な粘着音を発しながら荒川を下る。
もうね。
気持ち悪いんです。
本っ当に気持ち悪いんです。
思い出しただけで、怖気を振るうレベルのキモい人だったんです。
でも…。
その視線を思い出すと、身体が熱くなってしまう自分も居るのです――。
なんて都合の良い想像をしながら、荒川を下ってたんです。

そんなこんなしてる間に、荒川最下流に到着。
天気が怪しくなってきたので、コンビニで軽い補給を摂りつつ、流れ解散。
新宿を過ぎた辺りで、雨は本格化。
本降りの雨に打たれる俺、マジ捨てられた仔猫の風情。
胸キュン☆度MAX。
ねぇねぇ。キタナカって、むねきゅん？
鳴呼。
美乳女子大生に拾われたい。
シャワーに入れてもらって、温めてもらいたい。
にゃんにゃんペロペロ愛嬌を振りまきたい。

もちろん。
そんなメルヒェンな出会いなどは無く、ずぶ濡れで家に到着。
せっせと自転車を拭いて。
シャワーを浴びて。
買って帰ったビールを飲んだら、もうお眠。
ぐうすか眠って、目覚めたら深夜一時半。
眠れない夜が始まる、という訳だ。

そんな休日。
こんな休日。
皆さんは、いかがお過ごしでしたか？
ぼくは、相も変わらず元気です。（下半身のチャッキー的な意味で）

――相も変わらず無軌道です。