「性善説」と「性悪説」の本質（或いは「激怒しないメロス」）

私は激怒しない。
かの邪智暴虐の王を除かなければならぬ、と決意することはなかった。
私には政治がわからぬ。
私は、単なる愚者である。
だから、「邪悪」と「正義」の区別もつかぬ。

戦争にしても、そうだ。
双方の利害が、対立しているだけではないか？
善悪の二元論で語るコトは、私にはできない。
そんな私こと「激怒しないメロス」による、最近の世に見る「賢者たち」の政治的考えの対立に対して疑問を呈する文章である。

結構、調べてみたのですが「保守」と「リベラル」は定義が曖昧です。
本来の意味では、「保守」は「大きな政府」で「リベラル」は「小さな政府」だとアダム・スミスさんは言っています。

アメリカは「小さな政府」的ですよね？
国家が持つ金（税金等）は最小にして、国の国民に対する保障は少ない。
医療も大変、高価です。
アメリカ旅行で盲腸になったら、数百万円かかると言われています。
医者側も医療ミスなどしたら、とんでもない金額を請求されるので保険に入っています。肺がんになったら、煙草メーカーを訴えて勝てる訴訟大国。
アメリカにおけるリベラルも、歴史と共に定義が変わっています。
各国で、それぞれに「自由主義」を定義しておりますので、現代日本における「リベラル」が複数解を持っているような気がしてなりません。

単純に言ってしまえば、「保守」の反対語が「リベラル」。
しかし。
日本国民は、アメリカ的「小さな政府」を求めているとは思えない。
それでも厳然として、「ネトウヨ」たちと「ブサヨ（パヨク？）」はネット上で対立し続けています。

はて？
同じ「大きな政府」を求めながら、反目する理由は？
両方とも「保守（大きな政府）」を、求めているハズなのに……。
おそらく、「安倍首相の反対勢力」と「民主党政権時代に対するアンチ」が戦っているのだろうな、と愚考しました。

そこに、便宜上「ブサヨ」やら「ネトウヨ」という言葉を当てはめたから余計に分からなくなった。

・「保守」と「リベラル」は対義的な考え方
・「右翼」と「左翼」は、対義的な考え方
・右翼（ネトウヨ）=「保守」
・左翼≠「リベラル」

はて？
おかしなことになっているぞ？　と感じた。
それだったら、「反安倍勢力」と「反（元）民主党勢力」と言い換えた方がいいのではないだろうか？
「俺は『反安倍』ではあるが、リベラルじゃないんだけど……」と思われる方も多いのではないでしょうか？

結局――。
愚者であるところの私には、いくら調べても分かなかった。
この記事では。
便宜的に「反安倍派」を「リベラル」。
「反（元）民主党勢力」を「保守」と定義させていただきます。
ソコは――。
この愚者に免じて、脳内で言語を置き換えて読んでくださいな。

もっとも。
この最初の注釈を書いた後も加筆しているので「表記（定義）の揺れ」が発生しています。
その点も併せてお詫び申し上げておこう。

■序

ずっと、「私が知っていることは、他の人も知っていて当然」と思っていました。
他人から「学び」を得ることに執心していたから、気づかなかったのかも知れません。
知っても知っても先があって、いつまで経っても自信をもって「他人に語り得る教養」が身につかない、と思っていました。
ネット社会になり、情報が怒涛の如く流れ込んできてパニックに陥りました。
「コレは、私の小さな脳みそでは情報の精査をしている間に新しい情報が生まれている」
実に当たり前の話です。
だが。私は、「コレだ！」という限りなくエッジでホットな情報は持っていないのが現実です。
だから、バカげたことを書き続けてきました。

最近――。
世間が、麻のように乱れています。
そして、所謂「保守」と「リベラル」のネット闘争が始まっている。
私は。どちらにも与せず、傍観していて気付いてきました。
あれ？
戦ってる皆さんは、相手の立場に立って考えているのかな？　ということ。

「ネトウヨ」と侮蔑の言葉を投げかけて、「ブサヨ」とか「パヨク」と言い返す。
私は歴史に聡くはありません。
ですが。
紀元前の哲学者が「善く生きよ」と言っているのに、二〇〇〇年以上も経った現在でも、人間は他者を攻撃することによって「善く生きる」を実践しているのだろうか？
ソレが「善く生きている」とは、私には到底思えないのですが……。

なぜ、今なのだろう？
フラストレーションが、人間を衝き動かしている？
政治腐敗など、今に始まったことではないと思うのですが……。
だからと言って、私だって政治腐敗を容認している訳ではありません。

政権交代が一時的に行われた折に、大いにガッカリした人間が多かったのも事実です。
「政権交代=良い社会」というのは本当なのでしょうか？
単なる「頭のすげ替え」であり、政治は腐敗し続けてしまうのではないのか？　と思ってしまいます。
何故？
なぜ？
Why？

私は、自分の主張に自信が持てない愚者です。
なぜだか分からないけれど、「賢い方々」が罵倒しあっているように感じます。
「『上級国民』だけが甘い汁を吸っている」というのならば、少なくとも「通貨概念が生まれた時点」から格差社会はあったハズです。
もちろん。
一定数の私と同じ「愚者」が両陣営の尻馬に乗っているのだろう、と思ってはいます。
ですが。
自分を愚者だと知っている弱気なメロスは「激怒」せず、ただ黙して静観し続けています。

私は思考しました。
そこに、「性善説」と「性悪説」を見出した。
アプローチが間違えているかも知れないことは、承知の上です。
ですが。
意外と頭の中で「カッチリ」とハマったので、そのコトについて書いていこうと思います。

ココまで書けば、諸賢は私がコレから書くことに興味を失うでしょう？
この記事は、私の独断で有料にさせていただきます。
さらに「返金不可」なので、気を付けてください。
さあ、どうでしょう？
買う気、なくなるでしょう？

それは「価値ある情報」だからじゃないんですよ。
逆に「炎上案件」だからです。
もう一つの理由は「この記事を『私が調べた情報』として、有料で販売する方」を抑止したいからです。
※過去に実績アリ。私の影響力は少ないので、数十倍のフォロワーがいる方に有料記事で発信された経験があります。本人も認めましたが、内容が同じアプローチで同じ結論でも、文章は「確実に劣化していた」ので私の文章ではありません。文末に「私の知りうる情報」と書いてありましたが、それって「アリ」なんですかね？

もっとも。
記事を読みたいという方は、TwitterでDMでも送ってくれたら考えます。
メアドが必要ですが、捨てアカウントでお願いしたいです。
「記事の価値」はどうとして炎上さえしなければ良いのですから、記事全文を送付差し上げます。
政治的思想が強い方は、私の愚かさを知られるのが怖いので遠慮させていただくかもしれません。
※コレが「捨てアカウントを推奨」する理由
私は――。
せっかくの関係を、このくだらない記事で失うのは避けたいので「あくまで私論である」という割り切り方ができない方には、記事を頒布するのは避けたいのです。

ココまで二七〇〇文字。
ウンザリされたでしょう。
充分に、情報は書きました。
「ケンカをやめて、二人を止めて。私（政治）のために争わないで」ってことです。
コレだけで終わる話です。
この後は、私が「この仮説に至った過程」と、その「理由」を書いていきます。
もちろん、脱線もするので残り文字数で図らない方がいいです。
政治的に「シッカリと信念を持たれている」方々には、腹立たしく思われるコトも書いていくだろうから、そっと記事を閉じることをオススメする。

■「性善説」と「性悪説」

諸賢におかれては当然ご存じの単語だと思うので、単語の説明は割愛させていただきます。
私が書くことは、あくまで「愚者の戯れ言」です。
また。
「性善説」と「性悪説」を知らない方が、この記事を買っても「不満」しか残らないでしょう。

私が「Wikipedia」からコピペするのは簡単です。
ですが、あえてしません。
私が考えている「性善説」や「性悪説」が、必ずしもWikipediaに書いてある「ソレ」と一〇〇パーセント一致していない可能性があるからです。
ご自身で色々な文献を読んで調べる方が良いと判断しました。
自分なりの「性善説」と「性悪説」を解釈し、読んでから言葉を再定義されるのが最善であると思います。
私は、読み手に苦行を強います。
「愚者」の「愚者」による「賢者」のための箴言だからです。

■私は「性悪説」であり、妻は「性善説」である

私は性悪説を唱えています。
妻は性善説を説いている。
これは、どちらが正しいか？　という話ではありません。

私は自分が「性悪」であるがこそ、善行をなしたいと思ってしまう。
妻は自身が「性善」であるがゆえ、善行をなし続けます。
他者から見比べたら、この差異は区別がつくのでしょうか？

私はミクロ的視点で善行を行なって、安心を得ています。
「財布を拾ったら、警察に届ける」
「病人がいたら声掛けしたり、必要なら救急車を呼んだりもする」
「道に迷っている人がいれば、道案内する」
そうすることで「自分は悪人だけど、今日もバレなかった」と安心します。
私は――。
自分の中に住んでいる「イドの怪物」を、こよなく恐れている人間です。

対して。
妻は、マクロ的視点で善行を為しています。
自身のことすら顧みず、善行を為そうとします。
「自身の収入が少なくても、困っている友人がいれば金を貸す」
「ボランティア等が大好きで、自分が困った状況になると分かっていても、自ら身を投じる」
「人に利用されても信じ続け、騙されても同じ状況になれば同じ行動をとる」
当然、私が行なっているようなミクロ視点でも善行を為しています。
心の底から賞賛しているし、頭も回るから尊敬してもいます。
その反面、「この人は、ひょっとしてバカなのではないだろうか？」と思うこともあるのは事実です。

諸賢は如何でしょうか？
自分の深層意識すら考えずに、「善行」や「悪行」を為（な）しているのでしょうか？
もし。
全員が自然な行動を取っているだけだとすれば、人間は「動物」の上に位置する存在ではないと思ってしまいます。
それならば「理性」などという言葉は、「悪いことを偶然しなかった」人間に便宜上、付けられるべき言葉ではないでしょうか。
「性善説の人間は善行を為し、性悪説の人は悪行を為す」。
あまりにシンプルすぎるじゃありませんか？

ならば、私は善人なのでしょうか？
薄着でナイスボディな若い女性を見たら「一発、お願いしてぇなあ」と考えてしまう私が善人だといえるのでしょうか？
まあ。
言うまでもなく人間は動物でもあるので、人間を扱き下ろすつもりはありません。
そもそも私は悪人なのだから、人間を扱き下ろしても心は痛まないのですけどね。