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本が好き

小さい頃から本が大好きでした。

本好きが高じて、大人になってからは仕事でマンガや本を取り扱うようになりました。

チェーン展開している書店の本部で働いていた時、私はコミック部門を担当していました。

大手出版社に挨拶周りに行った際は、「ビルでっけ〜!ここに漫画家さんが持ち込みに来るのか〜」とおのぼりさん丸出しキョロキョロしていた事を思い出します。

ラジオのディレクター時代はおすすめ漫画を紹介するコーナーを担当していました。

本屋さんだった時もラジオディレクターだった時も、まだ世に知られていない本を紹介できるのは、とても嬉しい事でした。

特に本屋さんだった頃は「売れる!」と感じて大量に仕入れた書籍が、目の前でどんどん売れていくのを見ることができて幸せだった事を憶えています。

そんなわたしも今、マンガに関してはほぼKindleで買っています。
それは単純に自分の本棚に置ける冊数に限りがあるから。

Kindleで買うようになってからは、泣く泣く本を古本屋に持っていく事もなくなりました。

でも、本屋さんの棚で見つけた本は、今でもリスペクトをこめて、その本屋さんで買うようにしています。

それは本屋さんに対する最低限の礼儀だから。

たまたま訪れた本屋さんに、その本がなかったならば、

あの日、あの時、あの場所(本屋)で、
君(本)にあえなかったら、
僕らはいつまでも、
見知らぬふたりのまま。

その本と一生出会えなかったかもしれません。

本屋さんで発見した本を後で電子書籍で購入するのは、プロの知識を無料てで利用している事になります。

棚に置く定番をどれにするのか、平積みにするのはどの本にするのか、みんな適当に置いてあるわけじゃないんです。

全て担当書店員さんによるプロの仕事の結果です。

特に、どのお店で買っても同じ値段の本は、品揃えとコーナー展開のセンスで勝負するしかありません。


元書店員からのお願いです。

本屋さんで知った本は、
できるだけその本屋さんで買ってもらえると嬉しいです。

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