アニメ映画『フェイフェイと月の冒険』
Netflixで『フェイフェイと月の冒険』を観た。
こちらの映画はアメリカ×中国共同製作作品。
とってもカラフルで夢に溢れた長編ミュージカルCGアニメ映画である。
★良いところ★
中華料理が美味しそう。
主人公の少女の家は、人気の月餅屋さんだ。
実は月餅はそんなに美味しそうじゃない。
美味しそうに見えないのは、私が月餅があまり好きじゃないからだと思う。
子供の頃に食べた月餅が激甘でそれ以来、苦手になってしまった。
美味しそうなのは、中秋節に親戚みんなで卓を囲んで食べる中華料理の方。
特に上海蟹がうまそう。
バキッと殻を割ると卵がいっぱい入っていて大変美味しそうでした。
老酒と一緒に中華料理が食べたくなりました。
★ビックリしたこと★
月でのミュージカルシーンが
「マクロス」っぽい
宇宙空間での歌唱といえばマクロス。
劇中の重要人物に月の女神が出てくるのだけれど、女神様が歌うシーンがマクロスっぽいのだ。
ホントに女神様が「私の歌をきけ〜っ」と叫びそうな勢い。
このシーンを観て私は、マクロスFのシェリルを思い出しました。
歌っている曲も、最新洋楽ポップス路線の曲とヒップホップってのが今って感じ。
ちょいダサ。でも自分嫌いじゃないっす。
★がっかりしたこと★
清々しいほどの国威発揚映画。
この作品の主人公は天才エンジニア少女。彼女と一緒に月を旅するのはクレヨンしんちゃん似の卓球少年です。
理系とスポーツ、それぞれのエリートがタイトル通りに月で冒険するわけですよ。
何しろ主人公は天才エンジニア少女。
中国版リニアモーターカーの技術を利用して自力で有人ロケットをつくっちゃいます。
(注意: 中国版と日本版では、全然違うものらしい)
最初見た時「えっ?リニアって日本の虎の子技術じゃなかったの!?」と思ったけど、調べたら中国にもあるんですね。リニアモーターカー。
また中国は、過去3度の月面着陸を成功させていて、21世紀の月探査をリードしている月調査強国でもあるらしい。
日本は はやぶさ2フィーバーで、あまり大きな話題になってませんでしたけれども、中国も去年、探査機が月からサンプルを持ち帰ってましたもんね。
そんな感じでわかりやすく、どーだ!中国の文化ってすごいだろ〜っていうのをオブラートなしで見せつけるのが、いかにも中国っぽいと思いました。
この作品の公開は2020年。
ディズニーの実写映画「ムーラン」も2020年公開。
どちらも去年公開の映画です。
新型コロナウィルスの影響で、どちらも大ヒットとはいかなかったですけども。
2021年、中国共産党の結党100周年に向けて、世界を中国ブームにしたかったんだろーなー。でもうまく行かなかったんだろーなーと思った次第です。
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