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こんなのあり?笑

第3弾で書くのは、大学間の移籍について。

"アメリカの大学は移籍できる"

一言で言ってしまうとこの表現ができる。

私がアメリカに来て最初に驚いたこと。

2018年、8月の頭からチームがスタートして、10月半ばまでの2ヶ月半の中、20試合弱。
つまり週に2試合をこなす過密日程。

短期大学ともなると、2年しか在籍できないのもあり、即席でチームを作るために、チーム作りがとても難しい。

次の年には2年生が卒業し、新たな1年生が入ってくる、今年作った基盤はほぼほぼ無くなり、新しくチームが生まれ変わる。

良い意味で競争がとても激しい。

次の年にチームメイト全員が残る保証はどこにもない。

**"アメリカは実力社会" **🇺🇸

良い選手は四年制大学に引っ張られていく。
つい先日も、私のルームメイトがディビジョン1の大学に移籍したばかり。

常に日々のリーグ戦や大会であらゆる大学のコーチがスカウトに来る。

日本の四年制大学は約800校弱と言われている。短期大学を合わせると約1200校。

日本の国土25倍のアメリカは

四年制大学が約2300校、短期大学を合わせると約4000校ともいわれている。

その分、たくさんの選択肢がある。
頭の良さ・サッカーの強さ・生徒数・立地等、比べ出したらピンからキリまで大学がある。

日本では、大抵4年間同じ大学に在籍するのが一般的である。それが普通だと私は思っていた。

しかしアメリカは違う。

NCAAなどの協会が設定した規定のクレジット数を超え、サッカー部に入部許可を得た者はその学校に入学することが出来る。

それは選手に限ったことではなく、監督・コーチも同じで、良ければ上に行く。

NCAAとは全米大学体育協会のこと。
簡単に言うと、アメリカの大学スポーツをまとめる協会組織のことをいう。
短期大学の協会をNJCAAという。他にもNAIA等様々な協会が多数存在する。
クレジットとは、授業の単位についているもの。1単位にだいたい3クレジットがつく。
単位数ではなくクレジット数で計算する。

去年のチームは、
・アメリカ国内の高校から来た選手
(州をまたいでくる選手・近いから来た選手。アメリカ人だけではなく、アメリカであるだけにすごく多国籍)

・別の短期大学から移籍してきた選手
(短期大学の協会規定により2年間しかプレーすることが出来ないので、1年間別の短期大学でプレーしたのちに移籍した選手)

・NCAAのD1やD2から移籍してきた選手
(短期大学で結果を残して、より良い四年制大学に移籍するために来た選手)

・世界からリクルートされたインターナショナルスチューデント
(現在、日本の私とスウェーデンのDFの2人のみ)

だいたいこの4つの枠組みでのチーム構成が毎年行われている。

短期大学であるだけに国籍も様々。
🇺🇸🇲🇽🇬🇹🇧🇿🇵🇷🇧🇷🇨🇴🇲🇦🇪🇷🇨🇲🇨🇩🇳🇬🇬🇭🏴🇸🇪🇪🇸🇩🇰🇯🇵

18カ国の血がチームに流れてる。
良い意味で様々な色があり、それぞれの主張が強いこともありバラバラになりやすくもある。
ただでさえ短期大学で時間が短いのに😂


また奨学金制度というものがアメリカにも存在する。

日本との大きな違いはここ。

"アメリカの奨学金は返さなくていい"

返さなくていいのである。
もう一回言う、返さなくていい。

奨学金の種類はだいたい2つ。
スポーツとアカデミック(勉強)。

お金を持ってる、持ってない、
その大学がどのスポーツにフォーカスしてるかによっても奨学金は異なる。
アメリカの大学スポーツは盛んでもあるし、全額免除の選手がチームに5〜6人いることもあり得る。

プロのようだ。
1年ごとに移籍が可能で、結果によって奨学金という給料を貰える。

アメリカ、又はヨーロッパの選手はそういった意味で毎年の競争力・競争意欲が高い。

お金という面で留学を断念しようと思う選手、
勉強する意欲さえあれば、奨学金を上手く活用してアメリカに留学できる。

待ってるぞ👍

ちなみに私は全体の4割程度。
満足はしていない。もっと結果を出さねば。


ここまであくまで短期大学に在籍する私の観点からだが、だから全てに当てはまることではないということ。

でも短期大学に限らず、アメリカの大学スポーツは学業と共に動いている。そんな中で短期大学はより人の動きが激しいと思っている。

私も1年後の短期大学卒業時は四年制大学へと編入しようと考えている。
チーム・リーグ・環境・奨学金・立地、たくさん見るべきところがある。
どこに本質を置くかで全く別の道を歩むことができる。

納得する大学に編入できることを願っている。
楽しみである👍

草 宏禎

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